企業内の Web システムに画面上で操作ガイダンスを簡単に追加できるサービス「テックタッチ」を開発するテックタッチは10日、シリーズ A ラウンドで5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、DNX Ventures、アーキタイプベンチャーズ、DBJ キャピタルなどで、それ以外の投資家は明らかになっていない。 同社は2019年9月にシードラウンドで1億2,000万円を調達している。DN…
テックタッチのチーム。後列左端が創業者で CEO の井無田仲氏。 Image credit: TechTouch
企業内の Web システムに画面上で操作ガイダンスを簡単に追加できるサービス「テックタッチ」を開発するテックタッチは10日、シリーズ A ラウンドで5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、DNX Ventures、アーキタイプベンチャーズ、DBJ キャピタルなどで、それ以外の投資家は明らかになっていない。
マネーフォワードは2017年9月に上場を果たしたが、上場前段階で44億円、上場後も市場以外で143億円を調達するなど、事業成長に成長資金を常に調達し続けている。最初の資金調達となったのは、創業から7ヶ月後の2012年12月。代表取締役の辻庸介氏の古巣マネックス証券のベンチャー投資部門からだった(当時のマネックス・ビジネス・インキュベーション、現在のマネックスベンチャーズ)。マネーフォワードにとって初めての外部資金調達(2,000万円)だったが、同社ではこれをシリーズ A ラウンドと位置付けている。
投資家に伝えていくストーリー(業績見通しの計画)については、事業のステージによって違ってくる。2014年くらいまでは(シリーズ C あたり)売上はまだ1億円に届かない位の業績だったので、今後どういうプロダクトをローンチしていくのかを話していた。2015年(売上4億4,000万円)、2016年(売上15億4,000万円)くらいになると、トラックレコードで将来成長を見せられた。売上がまだ無いときは SAM(実際に提供可能な市場規模)や TAM(獲得可能な最大市場規模)で、売上が出てきたら実績の延長線で話せるようになる。
資金調達は CEO 中心でも CFO 中心でもできるが、どんな体制で臨むかはその会社次第。資金調達に表面的なスキルよりも、むしろ、投資家との信頼関係を築いたり、最後までやり切れる人だと見てもらえたりすることが大事。投資家も経営者を2〜3年見ていればそのあたりが分かってくるので、安心して投資ができるようになる。投資家に対しては、真摯かつ愚直に事業に取り組んでいる姿を見せ続けるというのが王道。ファイナンスが必要になってから、ある日投資家に出会い、「いきなり投資を決めてください」と申し出る選択肢は勧めない。
マネーフォワードでは、シリーズ E ラウンドを迎えた2016年前後から経営陣の間で上場に向けた話が出始め、「上場を最速で目指そう」という意見の一致から2017年夏にターゲットを定めた。マネーフォワードの初期投資家の代表者でもあり、辻氏の心の師でもある松本大氏が言う「上場はタイミングが難しいがゆえ、できるときにするのがいい」という以前からの進言も参考にしたそう。
安定株主という概念は信じていない。どんな株主にも、売りたい時に売る権利があるからだ。ただし、投資家とはコミュニケーションを密にとって、長期にわたって株式を保有してもらえるよう努力はしている。投資家とは立場が違うので、株式を売り出すタイミングについては交渉はできても無理は言えない。普段からしっかりした IR を心がけ、マネーフォワードの場合は大口の株式売却があっても、株価に影響を与えずに、それをいい投資家にまた買ってもらえている。
重要視すべき理由:Sina は、アメリカの証券取引所からの上場廃止を検討している中国のテック企業としては、直近の1ヶ月で2社目となる。中国のオンラインクラシファイドマーケットプレイス「58.com(58同城)」は6月にニューヨーク証券取引所からの上場廃止の手続に入った。 詳細情報:Sina の会長兼 CEO Charles Chao(曹国偉)氏が所有する、英領ヴァージン諸島拠点の NewWave …
ピックアップ:Pregnolia raises CHF 4.2 million to advance detection of premature births ニュースサマリ:スイスを拠点とし、早産の可能性を早い段階で特定する診断装置を開発するPregnoliaは6月25日、シリーズAラウンドでの420万スイス・フラン(約440万米ドル)の資金調達を発表した。今回得た資金は、主に診断装置の市場投…