人民銀「仮想通貨はオルタナティブ投資ツール」、新疆ウイグル自治区で仮想通貨マイナー閉鎖など——4月後半の中国ブロックチェーン界を振り返る

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Image credit: TechNode/Xuewen Song

中国人民銀行副総裁は、仮想通貨は「オルタナティブ投資」ツールであり、中国人民銀行は仮想通貨を規制する最善の方法を見極めようとしていると述べた。新疆ウイグル自治区の仮想通貨マイナーが先週閉鎖された。デジタル人民元のパイロット運用が進行中だが、上海ではまもなく最初の大規模なテストが行われる。Bitmain(比特大陸)は、新しい Ethereum ASIC(特定用途向け集積回路)マイニングリグの発売を予告した。

中国人民銀行の仮想通貨に対する見解

中国人民銀行が仮想通貨を投資ツールとして使用するための正しい規制の枠組みを決定するために研究していると、新たに任命された中国人民銀行副総裁の Li Bo(李波)氏が4月18日に開催された Boao Forum(博鰲亜洲論壇)で述べた。副総裁は、仮想通貨は将来的に重要なオルタナティブ投資ツールとなるだろうが、通貨として使用すべきではないと述べた。また、Li 氏は、法定通貨にペッグされた仮想通貨の一種であるステーブルコインが広く使われる決済ツールになるためには、厳格な規制が必要だと付け加えた。Wu Blockchain

新疆ウイグル自治区の仮想通貨マイナー閉鎖

新疆ウイグル自治区の仮想通貨マイナーが16日に安全検査のために閉鎖され、人気のあるマイニングプール複数のハッシュレートが20%以上下落した。この日、ビットコインの価格は約3,000ドル下落した。今回の検査は、3月下旬から4月上旬にかけて山西省や貴州省、新疆ウイグル自治区の石炭発電所で相次いで発生した事故を受けたもので、世界のビットコインのハッシュレートも低下した。(CoinTelegraph、CoinDesk)

デジタル人民元

  • 中国南部の海南省では、独自のデジタル人民元の試験運用を開始した。先週末、海南省の東海岸にあるボアオ(博鰲)で開催された国際金融専門家の集まりである Boao Forum の関連会場では、「e-CNY(デジタル人民元)」が使用されていた。海南日報
  • 中国東部の上海と蘇州は、5月4日から始まるショッピングフェスティバルで、省を超えたデジタル人民元の実証実験を共同で行う。上海では、これまで利用できるのをデパートや病院1カ所などに限定していたが、今回は初めての大規模な試みとなる。上海証券報

Bitmain(比特大陸)の需要

  • Bitmain(比特大陸)は、最新の Ethereum ASIC マイニングマシンを近日中に発売すると発表したが、マシンの仕様に関する詳細は公表しなかった。Ethereum のマイニングはブームになっており、Bitmain の最後の Ethereum 専用リグは2018年にリリースされた。同社は「Antminer E9」が ゲームチェンジャー になると述べている。デジタルアセットメディア「The Block」は、この新リグが競合を3倍上回る可能性があると計算している。The Block
  • Bitmain は、同社の Antminer S19j Pro の注文が年内出荷分について完売していると述べた。Wu Blockchain のツイッター
  • 深圳に拠点を置く Nasdaq 上場のスマートディスプレイスクリーン企業である Taoping(淘屏)は、Bitmain の S19j Pro を2,400万米ドル分注文した。Taoping の声明

Filecoin は、未来のストレージのトレンドに

技術コンソーシアム IPFSUnion(星際連盟)は、中国東部の江西省にある工業団地に中国最大の Filecoin のマイニングセンターを建設する計画を発表した。Microsoft、Alibaba(阿里巴巴)、SAP、Huawei(華為)、SNDA(盛大)、Giant Network(巨人網絡)、AMD がこのコンソーシアムのメンバーだ。投資額は総額13億米ドルと報じられているIPFSUnion announcement

【via TechNode】 @technodechina

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