今回の新機能発表は、今年3月に正式リリースしたFlutter 2.0をベースに捉えたもの。前回のアップデートでは、ウェブベースに正式に対応しWindowsやMacOS、Linuxの開発はStableリリースチャンネルへと開発が進んでいる状況だった。今回は、サービスワーカーによるウェブアプリケーションのバックグラウンドキャッシングや、アンドロイドアプリ用のDeferredコンポーネントなど幾つかのパフォーマンス向上が行われた。また、Flutter2.2ではWindows 10のUniversal Windows PLatform(UWP)をα版にてサポートしている点。これは、折り畳み式デバイスへの対応とみられ、MicrosoftによるFlutterのサポーティング体制は整っているように思える。
会社員の匿名コミュニティ運営「Teamblind(팀블라인드)」がシリーズ C ラウンドで416億ウォン(約40.3億円)を調達。今回の投資は、コロナ以降の「Blind(블라인드)」需要増を期待する投資で Teamblind は資金を活用して、2025年に NASDAQ 上場を早める計画。
AI 半導体企業 DeepX(딥엑스) が210億ウォン(約20.3億円)を資金調達。ディープラーニングアルゴリズム軽量化技術を保有する同社は、累積調達金額261億ウォン(約25.3億円)を記録。調達資金は、市販チップを開発するために活用する。
シェアオフィス運営 Sparkplus(스파크플러스)が SK Telecom と Mirae Asset Group から200億(約19.4億円)ウォンを調達。今回の投資で累積調達額600億ウォン(約58億円)の同社は、企業のリモート勤務をサポートするプラットフォームで、今後、不動産総合運営会社への跳躍を目指す。
今年に入ってから、毎月のように大型スタートアップ EXIT のニュースが聞かれるようになった。HyperConnect がグローバル企業の Match Group に買収、Kakao がファッションプラットフォーム「ZigZag」を買収、Kakao Entertainment がウェブトゥーンサービス「Tapas Media」や Web 小説プラットフォーム「Radish」を買収、最近では Musinsa が StyleShare を買収というニュースもあった。
事業運営を経験した人材は、スタートアップが経験する試行錯誤を減らす役割を果たす。そのため、大企業で活躍していた経営幹部クラスの人材がスタートアップに呼ばれるケースも少なくない。しかし、初期のスタートアップが C レベル人材(上級職)をフルタイムで雇用することは、資金やネットワークの不足から事実上困難だ。だからといって、あきらめる必要はない。投資会社やパートナーとのネットワークを継続的に維持し、会社の成長に合わせて人材を少しずつ増やしていく戦略をとれば、思いがけない EXIT の機会を得ることができるのではないだろうか。