中国メディア、仮想通貨マイナーが別れを告げるフォトエッセイ掲載など——中国ブロックチェーン界週間振り返り(7月7日〜7月13日)

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Used under the Creative Commons 0 Public Domain license. Photo by axelcas from PxHere

あるフォトエッセイが、政府規制によるシャットダウンの後、マイニングファームに別れを告げる中国の仮想通貨マイナーを記録した。スマートフォンメーカーの Meitu(美図)は、ビットコイン投資で1,730万米ドルを失ったが、イーサリアム投資で1,470万米ドルを獲得した。海南省政府は、ブロックチェーン産業のサプライチェーン構築に期待している。

一つの時代の終わりを嘆く仮想通貨マイナーたち

  • 中国の仮想通貨マイナーたちは、当局がマイナーに一部施設の閉鎖と電力供給の停止を命じたため、マイナー施設との感動的な別れを惜しんでいる。最近の Caixin(財新)に掲載されたフォトエッセイでは、30代のマイナーが6月の送別会で、最近の動きは「一つの時代の終わり」だと語り、仕事を失ったことを嘆いている。5月には、中国南東部の四川省に住むチベット人女性が、操業停止を命じられたマイナーの一大拠点である新疆から輸送されたマイニングリグを降ろす瞬間を Caixin の写真家がを記録し、「彼女の手に集められたコードは、まるで花束のようだった」と語っている。財新
  • 中国のビットコインマイニングの取り締まりを受けて、中国の仮想通貨マイナーたちは中古の GPU を再販市場で販売している。この GPU は、イーサリアムのマイニングに使用することができる。中国当局は主にビットコインのマイナーに焦点を当てたが、取り締まりは広範囲に及び、他の仮想通貨のマイナーにも影響を与えた。The Block

Meitu(美図)、ビットコイン投資で損失

スマートフォンとアプリのメーカー Meitu(美図)は、最近の価格低迷により、ビットコイン投資で1,730万米ドルの損失を出したと発表した。一方で、Meitu はイーサリアムの投資で1470万米ドルを得た。価格下落前、同社の仮想通貨資産(ビットコインとイーサリアム)は合計で9,740米万ドルの価値があった。Meitu が仮想通貨に投資したのは、現金保有によるリスクを減らし、技術革新を受け入れるためだという。Cointelegraph

中国人民銀行副総裁がステーブルコインに言及

中国人民銀行の Fan Yifei(范一飛)副総裁は、ビットコインとステーブルコインが投機のツールになっていると述べた。Fan 氏は、国務院の定例記者会見で、「それらは金融の安全と社会の安定に対する脅威となっている」と述べた。中国新聞

ブロックチェーン技術の活用

  • ブロックチェーン企業の Ok Group(欧科集団)は、中国東部の南京市の警察当局と協力して、マネーロンダリング対策業務にブロックチェーンを活用する研究を行うと発表した。この取り組みでは、オンチェーンのデータ分析、リスクコントロール、人材育成のための研究開発ラボを設置する。Coindesk
  • 海南省政府が7月7日に発表した新技術に関する5年間の開発計画によると、同政府はブロックチェーン産業のサプライチェーンの構築を目指している。 ブロックチェーンのサプライチェーンが、2025年までにデジタル経済に4,000億人民元(約6.8兆円)の収益をもたらすという政府の大きな目標の一部となっている。海南省政府

【via TechNode】 @technodechina

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