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インドのフードデリバリ企業 Zomato は、14日の IPO に先立ち、アンカー投資家から5億6,230万米ドルを調達した。Zomato の株式を取得した投資家は、New World Fund、Tiger Global、シンガポール政府、Mirae Asset、Baillie Gifford、Fidelity などだ。

同社の提出書類によると、これらのアンカー投資家は、1株あたり76ルピー(約110円)の価格で Zomato の株式を引き受けている。Zomato は、一般公募の価格帯を1株あたり72ルピー〜76ルピー(約106〜110円)に設定している。Zomato は IPO 後評価額6,436億ルピー(約9,500億円)で、上場により最大937億ルピー(約1,380億円)の調達を目指している。上場後の資金調達額は約20億米ドルを見込んでいる。
先週開催されたバーチャルカンファレンスでは、同社は、事業が新型コロナウイルス感染拡大の影響からまだ回復していないことを明らかにした。3月31日に終了した会計年度の第3四半期および第4四半期において、Zomato は取扱高が、それぞれ4億600万米ドルおよび4億5,100万米ドルだったことを報告した。また、最終四半期に過去最高の取扱高を記録したことも指摘した。
Zomato は、インドのユニコーンとしては初の上場を目指している。一方、Flipkart、Paytm、Nykaa、PharmEasy などの有名どころを含め、インド国内のスタートアップ企業が今後数ヶ月のうちに上場の準備を進めている。
<これまでの軌跡>
- Uber、インドのフードデリバリー事業をZomatoに売却
- 2億ドル稼ぐインドのフードデリバリーZomato、Ant Financial(螞蟻金融)から1.5億ドル調達
- インドのUberEats撤退か、フードデリバリー事業をライバルZomatoに売却へ【報道】
- インド最大のフードデリバリー「Zomato」の評価額は30億ドル(約3,200億円)になるかもしれない
- Zomatoがハッカーの要求に応じる——流出データの削除の見返りにバグ報奨金制度をまもなく開始
- フードテック・スタートアップ受難の時代
- インド発のレストラン検索サービス「Zomato」が6000万ドルを資金調達
- インド発レストラン検索の「Zomato」、顧客管理のMapleSOSを買収し、オンライン予約や決済サービスの提供を開始
- インド発のレストラン検索サービス「Zomato」がUrbanspoonを買収、北米とオーストラリア市場へ
- インドの人気オンラインフード&レストランガイドZomatoがロンドンへ進出
【via Tech in Asia】 @Techinasia
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