顧客紹介マッチング「Saleshub」運営、シリーズAで1億円を調達——企業側から紹介者にアプローチできるマッチング機能を正式導入

SHARE:
インキュベイトファンド 代表パートナー 和田圭祐氏、Saleshub 代表取締役 江田学氏、SMBC ベンチャーキャピタル 中野哲治氏
Image credit: Saleshub

顧客紹介マッチング「Saleshub」を運営する Saleshub は14日、シリーズ A ラウンドで1億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、インキュベイトファンドと SMBC ベンチャーキャピタル。これは Saleshub にとって、2017年9月に実施したインキュベイトファンドからの8,000万円の調達に続くものだ。本ラウンドを含めた累積調達額は約2.5億円。

Saleshub は2017年6月、新規の営業リードを求める企業と、企業担当者とのコネクションを持つ個人(サポーター)をつなぐプラットフォームをローンチ。サポーターは、企業側のニーズに応じた企業担当者(営業リードを求める企業にとっての営業先候補)を紹介することで、一定の協力金が得られる。

コロナ禍で新規顧客開拓が厳しさを増し、一方で副業解禁などで、より多くのサポーターが自由にプラットフォームに参加できるようになったことが追い風となり、累計登録企業数は約2,700社、累計サポーター数は約2.5万人に達した。また、累計のつながり数は1万件、累計の紹介提案数は2万件を突破した。

Image credit: Saleshub

同社はまた、「つながりマッチング機能」を正式ローンチした。この機能では、サポーターが友人・知人のデータを「つながり」として登録、企業が自社の顧客候補の「アタックリスト」をアップロードすることで、企業かサポーターのつながりから紹介提案をできる。

これまでの Saleshub は、企業がつながりたい潜在的営業先を提示し、それを見たサポーターが企業に連絡を取る仕組みだったが、対照的につながりマッチングは、企業側から個人にアプローチできる「営業開拓版のビズリーチ」と見ることができるだろう。

Saleshub では今後、サポーター新規登録拡大のためのマーケティング施策に注力し、そのために、エンジニアやカスタマーサクセスのための人材を年内に約20名を採用予定。サポーターを個別に支援するために、「Saleshub コンシェルジュ」チームを構築することで、サポーターの活動の更なる活発化を狙う。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する