インキュベイトファンドの新ファンド、バンダイナムコのCVCファンドが組成【Canvas 4月号(4月9日〜4月15日)】

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上場後の資金調達を支援する会社が登場、愛知県で日本版「Station F」設立に向けキックオフ

インキュベイトファンドの新ファンド、バンダイナムコのCVCファンドが組成

今週の話題(4月9日〜4月15日):インキュベイトF、〝ファンド・オブ・ファンズ〟の2号ファンドを組成——最終規模は100億円を目指すバンダイナムコがメタバース特化のCVCファンドを設立、3年間で30億円を出資

Image credit: Incubate Fund

この週はファンドの組成のニュースが2つありました。インキュベイトファンドが、独立系シードファンドへの LP 出資に特化したファンド(通称:IFLP)の2号ファンドを組成したと発表しました。インキュベイトファンドでアソシエイトを経験するなど、同ファンドと関係が深い若手投資家に資金を拠出し投資家を育てるモデルは、投資家の裾野を広げ、ファンドの地理的カバレッジを広げ、間接的にはより多くの起業家をスタートアップ村に呼び込む上で大きく役立っています。

Image credit: Bandai Namco Entertainment

一方、バンダイナムコエンターテインメントは、メタバース領域を対象とした CVC「Bandai Namco Entertainment 021 Fund(021 Fund)」の設立を発表しました。メタバース領域では、日本は強い IP を持っていることから世界的にも優位なビジネスが展開できるのではないか、との期待感があります。そんな中、IP を多く持つバンダイナムコがスタートアップとの協創開始を明らかにしたことで、新たなキラーコンテンツを持ったメタバースススタートアップが増えることを期待したいと思います。

今週の調達ニュース

今月の国内スタートアップの主要な資金調達ニュースをお届けします。

デット含め、累計調達額が46億円に達した「LUUP」
Image credit: Luup

「eスポーツジム」「eスポーツ英会話」運営のゲシピ、6,200万円を調達——東京メトロとトレーニング施設を積極展開へ(4月15日)

  • ゲシピは、2021年6月に6,200万円を調達していたことを発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、XTech Ventures、日本スタートアップ支援協会、東京地下鉄(通称・東京メトロ)。今回ラウンドを経て、ゲシピの累計調達額はデットを含め1億3,000万円を超えた。

米国で日本酒テイスティングキットのD2Cサブスク「Tippsy Sake Club」運営、2億円をプレシリーズA調達——W venturesらから(4月14日)

  • Tippsy は、プレシリーズ A ラウンドで約2億円を調達したことを明らかにした。このラウンドは W ventures がリードし、DEEPCORE、KSK Angel Fund、Zynga の共同創業者でエンジェル投資家の Justin Waldron 氏、名前非開示の個人投資家複数が参加した。

グルメSNS「シンクロライフ」運営、ココナラスキルパートナーズから資金調達(4月14日)

  • GINKAN は、ココナラスキルパートナーズから資金調達したと発表した。調達額は開示されていないが、ファンドの平均的なチケットサイズから数千万円程度と見られる。
  • GINKAN にとっては、先月実施した西部ガス子会社の SG インキュベートからの資金調達に続くものだ。GINKAN の累積調達額は非開示だが、明らかになっている調達の総和は5億円を超えている。INITIAL によれば、同社の時価総額は15億円超。

マイクロモビリティ「LUUP」、車両リースと銀行融資で10億円を調達——累計調達額は46億円に(4月14日)

  • Luup は、車両リースと銀行融資で10億円相当を調達したと発表した。これを受けて累計調達額は46億円に達したことも明らかにした。これは同社にとって、2021年8月にクローズしたシリーズ B ラウンドに続くものだ。
  • 今回の調達では、三井住友ファイナンス&リース株式会社、三菱 HC キャピタルなど複数リース会社と電動キックボードのセール・アンド・リースバック取引を行うことに加え、三菱 UFJ 銀行、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫が資金融資を行う。

コーポレートガバナンス強化支援SaaS「KiteRa(キテラ)」運営、デット含め14億円をシリーズA調達——XTech Vらから (4月14日)

  • KiteRa は、シリーズ A ラウンドで約14億円を調達したと発表した。このラウンドのリードインベスターは XTech Ventures が務め、三井住友海上キャピタル、DIMENSION、Sansan(東証:4443)、みずほキャピタルが参加した。

「スマート脳ドック」提供のスマートスキャン、13.7億円をシリーズB調達(4月12日)

  • スマートスキャンは、シリーズ B ラウンドで13.7億円を調達したと発表した。この阿吽度に参加したのは、日本ベンチャーキャピタル、クレディセゾン(東証:8253)、DG ベンチャーズ、キヤノンメディカルシステムズ、山口キャピタル、出光興産(東証:5019)、Aflac Ventures、名前非開示の個人投資家。

アジアのニュース

今月のアジアのニュースをお届けします。

限定品EC「Soldout」が40億円、Play-to-EarnゲームのISKRAが42億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(4月13日)

  • Musinsa(무신사)からスピンオフした限定品マーケット「Soldout(솔드아웃)」を運営する SLDT(에스엘디티) が400億ウォン(約40億円)を資金調達した。調達した資金でプラットフォームを高度化するための開発人材と検収システム強化のための専門人材を採用する計画だ。
  • ブロックチェーンゲーム開発会社 Iskra(이스크라)がシードラウンドで420億ウォン(約42億円)を調達した。 Play-to-Earn ゲームを開発する Iskra は、調達した資金ででグローバル Web3 ゲームエコシステムを作り、コミュニティ中心のゲームプラットフォームを構築する計画だ。

ByteDanceが新アプリをテスト中、bilibiliがイヤホンブランドをローンチなど——中国スタートアップシーン週間振り返り(4月12日)

  • 人気の短編動画アプリ「Douyin(抖音)」や「TikTok」を開発した ByteDance(字節跳動)が、新しいニュース集約ソーシャルアプリ「Shiqu(識区)」を社内テストしていると報じられた。
  • 中国の動画配信プラットフォーム「bilibili(嗶哩嗶哩)」は、家電市場でのビジネス拡大を図るため、6日に新しいイヤホンブランド「Bilipods」を最初の製品と共に発表した。

Walmart傘下のインドEC最大手Flipkart、時価総額最大700億米ドルで米IPOを視野に(4月11日)

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