ブロックチェーンゲームを立ち上げたい人は多い。そして2023年は、この技術を使った高品質なゲームが現れるかどうかについて、何らかの答えが出る年になりそうだ。

Polygonのゲーム担当副社長であるUrvit Goel氏は最近、ブロックチェーン関連企業がそれを実現するためにいかに努力しているかについて私に話してくれた。

「特にゲームにおいてですが、2023年は期待されているゲームタイトルが謳っていたものについて、ブロックチェーンとゲーミングが大きく評価される年になるでしょう。というのも私たちは、そのようなゲームのいくつかを手に取ることができるようになるからで、そのクオリティについて判断するのに十分なものが出てくるはずです。ステルスモードのビルダーの多くは実はまだ製品を発売してませんからね」（Goel氏）。

さらに彼はPolygonが人気のあるNFTマーケットプレイスMagic Edenや、The Sandbox、Dencentral Gamesなどの業界のトップゲームを取り込んでおり、Web3ゲームの最前線を走っていることを強調していた。

FTXの崩壊は業界を後退させたが、DappRadarはWeb3ブロックチェーンゲームの分野では、FTXの失敗の後でも、10月から11月にかけて5億ドル以上の投資が継続されていると伝えている。

「私たちは売り出しを簡単にするようなツールやスケーリングのための新しい技術提供など、ビルダーたちが市場に出るサポートに焦点を当てています」とGoel氏は述べる。

Goel氏はAmazonでゲーム関連の仕事に10年間従事した後、初めてWeb3の世界に飛び込み、約1年前にPolygonに入社した。ゲーム開発者によるブロックチェーン技術の採用を促進することを目標に、Polygonのゲーム部門の責任者を務めている。以前はYouTube Gamingの責任者を務め、現在はPolygonの垂直産業全般を統括するRyan Wyatt氏の下で働いているそうだ。

1億円のファンド

Goel氏の仕事は、より良い製品を作るために開発者と技術やマーケットプレイスを結びつけることだ。Polygonは、4億5,000万ドルの資金調達をした際の資金を使い、Web3ゲームやその他の垂直分野に投資する1億ドルのファンドを立ち上げた。

Goel氏は、ブロックチェーンゲーム業界は成熟に近づいていると考えている。ブロックチェーンや暗号通貨が強気だった初期には、人々は金銭的な投機を目的とした非常に単純な体験を提供していたが、ゲーマーからはノイズの塊と見なされていた。

相場の落ち込みが続く中、Goel氏は複数年にわたり活動してきた「真のビルダー」たちが突き進み、多くのノイズを除去していると考えている。

「今残っているのは、顧客に素晴らしく楽しい体験を提供することにフォーカスした、この分野の高品質なビルダーたちです。これらのチームは、優れたゲームを開発するための資金を有しています。また、大規模なWeb2開発者がWeb3への取り組みを行っており、継続的な構築が可能な場合もあります。減速しているとは思えません」

ブロックチェーン間の競争については、多くの成功したブロックチェーンが残っていると彼は考えている。Goel氏は他を競争相手とは見ていない。むしろ主な仕事は、より多くの人がWeb3ゲームを採用するように技術を伝えることだ。ブロックチェーンによって、さまざまな実験が行われている。

「私たちは今、多くの試みが行われるミッションのフェーズにいるため、トレンドが全てを押し上げることになるでしょう。私たちは、何がうまくいっていないのかをはっきりと見てきました。そして、このままトライアルを続けていけばうまくいくものが見つかるはずです。モバイルゲームが流行った時と似ています。まだ最初のイテレーションを見ただけです。チェーンがたくさんあるのは、実は便利なことなのです」（Goel氏）。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

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