シンガポールのShiok Meats、甲殻類培養肉の商品化に苦戦——直近半年で社員が半減

SHARE:

Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


甲殻類の細胞培養肉に特化したシンガポールの代替肉メーカー Shiok Meats は、過去6ヶ月間でチームの約半数を失ったという。これは、2回のレイオフに加え、会社の将来性に疑問を持った社員が会社を去ったためだと、グループ CEO で共同設立者のSandhya Sriram 氏は述べた。

Shiok Meats のエビ培養肉を使ったシュウマイ
Image credit: Shiok Meats

Sriram 氏 は LinkedIn の投稿で、景気後退が迫る中、資金調達市場が悪化したことで問題が発生したと述べている。Sriram 氏はまた、Shiok Meats が「間違った人」を雇い、特に新型コロナウイルスの感染拡大を通じて、チーム文化や体制に苦慮していたことも明かした。

羨望の的だった、離職がほとんど無かった会社から、高い離職率の会社になったのは、この1年で起こったことだ。(Sriram 氏)

このことを通して、Sriram 氏は Shiok Meats が「甲殻類製品を思ったほど早く商品化したり、スケールアップすることはできない」ということに気づいたという。彼女は、水産細胞培養の研究開発の難しさを、同社にとっての大きな障害として強調した。

Shiok Meats の創設者。左から:Sandhya Sriram 氏(左)、Ling Ka Yi 氏
Photo credit: Shiok Meats

彼女はまた、同社の経営陣が4月に再編プロセスを経て、赤身肉への再優先事項をより反映させ、一時的に魚介類から離れたことを共有した。焦点の転換より前、Shiok Meats は2021年に Gaia Foods を買収した

我々は日和見的かつ戦略的な理由でそれを行ったが、赤身肉はよく研究されているので、彼らの技術は極めて斬新な甲殻類よりも若干やりやすいだろうという考えもあった。(Sriram 氏)

2018年に設立された Shiok Meats は、東南アジアで最初の細胞培養肉メーカーだという。直近の資金調達は、韓国のフードデリバリ大手 Woowa Brothers などが参加した2021年のブリッジラウンドである。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録