SparkLabs Taiwan のシニアパートナー Edgar Chiu（邱彥錡）氏は次のように語った。

台湾のイノベーションと起業家精神のエコシステムは成長を続けており、将来、国際舞台で活躍する台湾のスタートアップが増えると信じています。

設立以来、SparkLabs Taiwan は台湾のスタートアップが国際的なアクセラレータや投資家とつながる手助けをしてきた。

SparkLabs Taiwan は2日、アクセラレータプログラム第9期のデモデイを開催し、「AI」と「スマート産業」を今年のデモデイの2大テーマに設定した。合計6組の新しいスタートアップチームが登壇し、投資家に向けて起業テーマを発表し、さまざまな業界における海外戦略や実施経験を共有した。

SparkLabs Taiwan の共同設立者兼マネージングパートナー Edgar Chiu（邱彥錡）氏は開会のスピーチで、 「SparkLabs Taiwan は台湾のスタートアップ企業が国際的なリソースとつながることを支援することに尽力しており、過去6年間で86社のスタートアップ企業を支援し、多くの企業の海外市場参入を成功させてきた」と強調した。

今回のデモデイ参加チームは、AI 音声アプリケーションやドローンなどの革新的な技術を持ち寄り、伝統的な産業の変革を支援するだけでなく、世界市場を視野に入れ、台湾の革新的な強みを国際的な舞台に押し上げる。

AI はどのように企業が最初のチャンスをつかむのを助けられるのか？

シアトル発の Seasalt.ai は、自然に話すことができ、24時間サービスを提供できるAI音声アシスタントを開発し、長い待ち時間、ロボットによる音声応答、24時間サービスを提供できないといった従来の顧客サービスの問題を解決した。

Seasalt.ai は、中国語や中国語と英語の混在した内容を理解するだけでなく、文脈に基づいて顧客と自然で流暢な対話を行い、24時間自動化されたカスタマーサービス体験を提供する機能を備えた電話音声アプリケーションを開発し、現在、マクドナルド、キャセイパシフィック航空、Lion Travel（雄獅旅行社）などに採用されている。同時に、台湾で有名な情報ベンダ Systex やGogolook（走著瞧）とも業務提携を結び、台湾での成功経験を生かしてアメリカ市場への進出を準備している。

飲食業界に特化した Colega AI は、技術的素養のない人でも簡単に使える AI ソーシャルメディアマネージャーを発表した。ソーシャルメディアの台頭により、飲食店は集客をオンラインプラットフォームに頼ることが多くなっているが、ソーシャルメディアの管理には多くの時間と労力がかかり、多くの小規模飲食店経営者の悩みの種となっている。

Colega AIは、ソーシャルメディアのトレンドを分析し、目を引くグラフィックコンテンツを生成し、さらには顧客からのメッセージに自動的に返信し、オンラインコメントを管理することができるため、レストラン経営者の負担を大幅に軽減することができる。現在、Colega AI は台湾で最も人気のあるレストラングループと提携しているだけでなく、世界市場にも積極的に進出している。Colega AI は今年、日本市場への参入を計画しており、製品ローンチから2カ月足らずで、すでに日本でテストユーザが誕生している。

世界市場を視野に入れる台湾スタートアップ

AI 音声アプリケーションに加え、他のチームも AI 技術の多様な応用と野心を示している。例えば、Valtec は AI ドローンを使って伝統的な沖合漁業を変えようとしており、すでに台湾とフィリピンの漁業グループと協力し、日本と韓国への進出を計画している。台湾のチーム AiSeed（艾知科技） は、強力な耐久力を持つ AI チップ搭載のパトロール用ドローンを開発し、アメリカとオーストラリア市場をターゲットにしている。

SparkLabs Taiwan の第9回デモデイは、新チームの成果を発表するだけでなく、台湾のスタートアップが世界へ羽ばたく決意と強さを示した。AI 音声アシスタントからドローンアプリケーションまで、台湾のスタートアップは革新的な技術を世界市場にもたらし、さまざまな業界に革命を起こしている。

【via Meet Global by Business Next（数位時代） 】 @meet_startup

【原文】