韓国発のスタートアップアクセラレータSparkLabs、NASDAQに1億米ドル規模のSPAC上場

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韓国ソウルとシリコンバレーのパロアルトを拠点とするスタートアップアクセラレータ SparkLabs が6日、特定目的買収会社(SPAC)である Spark I Acquisition を買収する形で上場した。ティッカーシンボルは「SPKLU」に設定された。新規公開株式は1株あたり10米ドルで、1,000万株を公募する。

SparkLabs は2012年の設立以来、世界6大陸で350社以上のスタートアップに投資している。米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、Spark I は今後、アジアのレイターステージのスタートアップやアジアで強力なプレゼンスを持つアメリカ拠点のユニコーン(時価総額10億米ドル以上)に投資を進める。ただし、中国・香港・マカオの企業とは取引を行わないとしている。

SparkLabs は SEC 提出資料で次のようにコメントしている。

ここ数年のパンデミックによる世界経済の変化により、破壊的な戦略やビジネスモデルを採用し、最近業績が好転した企業に特に注目している。このような影響は、オンライン、バーチャル、シェアリングエコノミーに対する消費者行動の永続的な変化によるものだと考えている。これらの変化は本質的に広範囲に及んでおり、成功している企業はあらゆるホリゾンタル・バーティカルのセクターで存在していると考えている。

一方、2020年以降に SPAC 合併によって上場した企業は、その時価総額の半分以上を失っている。Bloomberg によると、今年だけで少なくとも8社の SPAC 合併企業が破産を申請している。SPAC は、パンデミックの時期には、伝統的な IPO に代わる上場手段として注目された。しかし、SPAC 上場には、収益がほとんどない企業が集まる傾向があったため、懐疑的な見方も強かった。

ユニコーンが評価を正当化する(時価総額に相応しい利益を出せるか)のが難しくなるにつれ、シリコンバレーでは SPAC 合併企業が大きな打撃を受けるようになった。2020年から2022年の間に上場したシリコンバレーのユニコーン47社のうち19社が時価総額を落としたが、この19社のうち13社は SPAC 合併によって上場している。

<SparkLabs のこれまでの軌跡>

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