Appleがサンフランシスコに拠点を置く地図データビジュアライゼーション企業Mapsenseを買収したと報じられている。
今月初旬に買収契約がされたと、いくつかの関係筋の情報を引用している Re/codeが報じている。
同報道によれば、AppleはMapsenseの事業と12名の従業員全員の買収に、2,500万ドルから3,000万ドルほどを支払ったとのこと。12名の従業員は、シリコンバレー、クパチーノのAppleに加わることになる。
Mapsenseはロケーションデータを分析し、視覚化するツールを開発している。それはまさに、モバイルマッピングテクノロジーの分野でGoogleとの競争に遅れをとらないようにするべく、Appleが活用できるものだ。Mapsenseのクラウドベースのテクノロジーは、様々な種類の地図テンプレートに大量のデータを重ね合わせることができるものだ。それによって、ユーザーはデータの意味を迅速に把握することができるようになる。たとえば、全米の何百件もの犯罪データを米国の地図上に配置させ、ユーザーは時間ごとに犯罪の発生状況を閲覧することができる。
この技術はもともと、金融機関や広告企業、政府機関、大手企業をターゲットに開発されていたものだ。このマッピングツールは今や進化を遂げて、Appleの製品の一部になろうとしている。
Mapsenseは今年5月に、General Catalyst 主導で Formation 8、Redpoint Ventures などが参加したシードラウンドで250万ドルを調達した。
マッピングとジオロケーションのスタートアップが今アツい。つい先週にはマッピング・ジオロケーションスタートアップのCartoDBが2300ドルをベンチャーキャピタルから調達したばかりだ。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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