高血圧症や高尿酸血症など10種類からサービス開始、遠隔診療プラットフォーム「ポートメディカル」

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遠隔診療の「ポートメディカル」
遠隔診療の「ポートメディカル」

先日お伝えした医療カンファレンス「Health 2.0」の様子からもわかるように、ヘルスケアの分野では古くからのプレーヤー、また新規参入スタートアップによる挑戦が続いています。本日、新たにリリースされたのが、遠隔診療プラットフォーム「ポートメディカル」です。運営会社は、バーティカルメディア事業や採用コンサルティング事業などを手がける「ポート」です。

スマートフォンを利用することで、ユーザーは病院に出向くことなく、医師から診療行為を受けることができます。医師の診断内容によっては、直接対面による診療を推奨する場合もあるそう。また、必要に応じて医薬品を自宅にいながらにして受け取るサービスも。院内処方(病院内で調剤をする)の場合は配送規制等もなく、宅配・運送関連の法律にも抵触しないため、通常の配送会社が配達。

まずは、診療するカテゴリーを絞ることで、医師ごとの診療に大きな差が出ない分野からサービスを提供していくとのこと。高血圧症、高尿酸血症、高脂血症をはじめ、約10種類のカテゴリーが対象。サービスは特定の提携医療機関と組んで提供されますが、遠隔診療を行う医師に対しては臨床の経験年数・症例数・採用時の書類審査などを実施。スクリーニングは、東京大学医学部付属病院などで臨床経験があるポート社内の医療経験者が担当します。

「サイト上でQ&AができるようなD(Doctor) to P(Patient)領域のサービスは、これまでもありました。でも、遠隔で実際に診察を行うというサービスはありませんでした。ポートメディカルは国内初の遠隔診療サービスとして、2016年3月中には利用者数10万人を目指します」(ポートCEO )

今後は、診療対象となるカテゴリーを拡大し、場所にとらわれることなく適切な診療を受けることができるようなサービスを目指していくとのこと。また、医薬品の配達に関しては、地域によっては配送時間を60分以内にするような仕組みも作る予定。その際は社内でデリバリーの体制を構築することも検討しています。

地理的な問題や時間的な制約などに縛られることなく、医師に気軽に相談できるポートメディカル。今までになかった形、また従来の医療を補足する形で、「アクセスしやすい医療」を実現してくれるのではないでしょうか。

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