2012年8月にWeChatは公式アカウントシステムをローンチした後、これをサブスクリプションアカウントとサービスアカウントに二分した。この2つのアカウントの違いは、後者がWeChat Paymentを利用して支払いをできるなど、前者より多くの機能を利用できる点にある。ビジネスや公的機関などは、例えばCRMやマーケティング、商品の販売までもWeChat上でできるようになった。WeChatにはそのようなアカウントが約300万件あるといわれている。
WeChatは公式アカウント向けに高度な機能を構築するためにAPIの開発をしてきた。これら公式アカウントではオンライン銀行からホテルの予約まですることができる。しかし、ほとんどの企業はソフトウェアの開発方法についての知識がなく、中国で最も人気のあるモバイルソーシャルプラットフォームですら公式アカウントを管理する方法を知らない場合もあるのだ。
Weixinhaiはこういった課題を解決してくれるサービスになる。企業向けのWeChat公式アカウント管理や推進をするだけでなく、WeChat決済システムを持つ店頭ページの設定など、企業の公式アカウント向けに必要な機能の開発も実施してくれる。
設立は2012年12月で、WeChatが公式アカウントシステムをローンチして数カ月後には開始している。Weixinhaiの発表では、1日あたり1万人ほどのクライアントが増加しており、毎月の総収入は3000万元に達したという。同社CEOのCheng Xiaoyong氏によれば、8000万元(1300万米ドル)もの資金調達ラウンドを完了する予定なのだという。
ただ、この事業を手がけているのはWeixinhaiだけではない。Adsitは、2007年からオンラインマーケティング業界に携わっている。現在同社が提供している主要サービスの1つに、WeChatの公式アカウント開発がある。
同社は昨年事業を開始し、StarbucksやP&G等の大手にサービスを提供している。AdsitのCEOであるXue Wenyi氏は、昨年のインタビューで、年内には約60のクライアントからの売上は数千万元に達し、2014年には総売上は4倍に達する見込みだと語っている。
via Technode【原文】
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