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Gunosyが媒体社に広告収益を還元するコンテンツ配信を開始、全体で成立可能なエコシステムの構築へ

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Gunosyは、本日より媒体社への広告収益の還元を前提とした記事の複製データ(キャッシュ)配信を開始していることを発表した。キャッシュ記事の配信自体は6月6日よりスタートしている。 この取り組みにより、ユーザは通信環境を問わず、どんな場所でも記事閲覧が可能になる。提携している媒体社に対しては当社の広告収益の一部を、閲覧回数に応じたレベニューシェア等により記事に対する対価として還元することになる。 …

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Gunosyは、本日より媒体社への広告収益の還元を前提とした記事の複製データ(キャッシュ)配信を開始していることを発表した。キャッシュ記事の配信自体は6月6日よりスタートしている。

この取り組みにより、ユーザは通信環境を問わず、どんな場所でも記事閲覧が可能になる。提携している媒体社に対しては当社の広告収益の一部を、閲覧回数に応じたレベニューシェア等により記事に対する対価として還元することになる。

Gunosyの共同代表、木村新司氏は5月に開催されたIVSでの本誌のインタビューに対して、コンテンツを作る側のことを考えて、全体として成立可能なエコシステムを構築する必要がある、ということをコメントしていた。以前より発言していたことを実行に移したということになる。

Gunosyは昨日、KDDI、ジャフコなど既存株主3社から追加で12億円の調達を実施したことをBloombergが報じたばかり。

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Gunosy(グノシー)がKDDIほかから12億円の資金調達

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<ピックアップ> ニュースアプリのグノシーがKDDIから資金調達-海外拡大 Gunosy好調の様子ですね。3月14日の大型調達から約3カ月でKDDI、ジャフコなど既存株主3社から追加で12億円の調達を実施したとBloombergが伝えております。5月後半にIVSの会場でGunosyの共同代表、木村新司氏にインタビューした際には月次の売上規模が数億円規模に到達しているとのことでしたから、…

<ピックアップ> ニュースアプリのグノシーがKDDIから資金調達-海外拡大

Gunosy好調の様子ですね。3月14日の大型調達から約3カ月でKDDI、ジャフコなど既存株主3社から追加で12億円の調達を実施したとBloombergが伝えております。5月後半にIVSの会場でGunosyの共同代表、木村新司氏にインタビューした際には月次の売上規模が数億円規模に到達しているとのことでしたから、さらに資金を投入して攻めるということなのでしょう。

<参考記事> Gunosy(グノシー)の月次売上は数億円規模に #IVS

スタートアップとしては正しい戦い方ではないでしょうか。また動きがあればお伝えしたいと思います。

追記:Gunosyは第三者割当増資を引き受けたのがKDDIとジャフコ、B Dash Venturesの三社であると正式にプレスリリースを配信しました。追記して補足しておきます。

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Gunosy(グノシー)の月次売上は数億円規模に #IVS

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本稿は招待制のイベント「Infinity Ventures Summit 2014 Spring」の取材の一部である。 3月15日に大型調達を実施し、テレビCMなどの展開でなにかと話題だったGunosyの営業状況がみえてきた。現在同サービスは広告の配信を実施しているが、その売上は月次で数億円規模(前半か後半かは分からない)に到達していることが関係者への取材で分かった。 IVSの会場にGunosyの…

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本稿は招待制のイベント「Infinity Ventures Summit 2014 Spring」の取材の一部である。

3月15日に大型調達を実施し、テレビCMなどの展開でなにかと話題だったGunosyの営業状況がみえてきた。現在同サービスは広告の配信を実施しているが、その売上は月次で数億円規模(前半か後半かは分からない)に到達していることが関係者への取材で分かった。

IVSの会場にGunosyの共同代表、木村新司氏がいたのでその真相について聞いてみた。(質問はすべて筆者)

テレビCM開始後、好調という話はいくつか聞いていましたが、現在のダウンロード数ってどのような状況なんでしょうか?

木村:3月15日に180万ダウンロードでしたが、現在は400万ダウンロードがもうすぐみえてきました。

2カ月でやはり効果がすごいありましたね。ただ、一方で元々のユーザーからは方向性が大きく変わったという落胆の声もあります。

木村:元々のユーザーの方には申し訳ないという気持ちもありつつ、パーソナライズをすると毎回同じようなコンテンツが出てきてしまうとか、深い情報が多かったので休みの日に使うのは疲れるという声もあったんです。

もうちょっとライトなものもあった方がいいのでは、ということで方向を少し変えた結果、DAUは大きく上がっています。

確かに私ごととして思いますが、THE BRIDGEもスタートアップに特化しすぎると、やはり読者は限られてしまう。ビジネスを考えると幅を広げるかどうかは悶絶する課題です。

木村:広告などのビジネスを考えても訴求する範囲は限られてしまいます。例えば女性が使えなかった。私の妻が使っていたのが実はSmartNewsだったんです。さすがにそれはダメだよねって(笑。

ちょ(笑。

木村:今はGunosyを使ってくれていますよ(笑。そういう意味では成功かもしれません。

メディアとの付き合い方も変化しますよね。例えばGunosyでは広告を入れています。私たちも記事を提供させていただいているのですが、どういう方向性でメディアとの付き合い方を考えているのか、ぜひ考えをお聞きしたいなと。

木村:ひとつオープン化というのもあるかなと思っています。例えばGunosyのトップに1000万人の人たちがやってくるような世界観が近くあるのですが、その3割ぐらいは朝、読みにきてくれるんですね。

300万人。

木村:その読者へのアクセスは書ける記者の方々に解放すべきだ、という考えはあるんです。

確かに、書ける記者やブロガーにとってアクセスとマネタイズの両方が成立しているプラットフォームというのは、今だとヤフー個人とかぐらいしか思いつかないですね。しかも完全にオープンではないですし。

木村:そのマネタイズが大切なんです。今の状況でトラフィックをメディアに返しても、マネタイズがしっかりできていなかったら意味がない。

PVあたり0.000…円っていわれたらその販売止めたくなります。

木村:スマートフォンの広告なら可能性があることは分かっています。

実は今回、Gunosyの月次売上が数億円規模になってるという話を聞きました。これって本当ですか?

木村:細かい数字は言えませんが、確かにその規模はあります。

なるほど、では媒体にも相応に収益を返せるようになるのではないでしょうか?

木村:一般的なお戻しのPV単価っておそらく0.02円とかそういうレベルだと思うんです。けど、GunosyではPVあたり1円ということも可能じゃないかなと考えてます。

例えば、先ほどのオープン化である記者の方が素晴らしい記事を書いたとしますよね。それが30万PVを稼いだら、そのまま30万円が戻せる、そういう世界観です。

私たちは書く側、コンテンツを作る側の方々のことを考えて、全体として成立可能なエコシステムを構築しないといけないんです。

高い収益性はどうして可能なのでしょうか。

木村:スマートフォン広告ですね。従来のPC広告はやはり視線が外に動きがちでした。けど、スマートフォン広告は限られた枠での表示になるので、視認性がよい。それを実証したのがfacebookだったんです。

テレビもコンテンツとコンテンツの間に広告を挟むからやはり効果が高い。

一方で、コンテンツの間に挟まると「ウザい」と感じる方も多いですよね。

木村:もちろん把握してます。挟み方ですよね。例えば今、全面広告も掲載していますが、ユーザーは離れません。色の付け方や文言、ユーザーが不快に思わない広告のあり方というのがなんなのか、A/Bテストを重ねて研究してますよ。

突然のお時間ありがとうございました。

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ニュースキュレーション・アプリ「Gunosy(グノシー)」がアメリカに進出、でも準備は万端?

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 2週間前、日本のモバイル・ニュース・スタートアップ Gunosy は、イギリス市場向けに英語版をローンチした。そして今日(原文掲載日:5月16日)、同社はアメリカでもこのアプリの iOS 版をリリースしたと発表した。今月末には、Android 版もリリースされる見込みだ。 同社は日本国外で8,000万件のインストール…

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

2週間前、日本のモバイル・ニュース・スタートアップ Gunosy は、イギリス市場向けに英語版をローンチした。そして今日(原文掲載日:5月16日)、同社はアメリカでもこのアプリの iOS 版をリリースしたと発表した。今月末には、Android 版もリリースされる見込みだ。

同社は日本国外で8,000万件のインストールを目指しており、日本国内とあわせ全世界で1億件のインストールを目指したいとしている。日本のスタートアップが海外を目指すのは頼もしいことだが、現在のままでは、このアプリがあまりうまく行かないのではないかと筆者は考えており、その理由を3つ挙げたい。

1:見やすい画面がない…以前にも、筆者がこう思う理由を記事に書いた。Gunosy には要約だけをまとめた、読みやすい画面が存在しない。それとは対照的に、欧米のニュースアプリの大半には、そのような画面が用意されている。同じ記事を表示させた場合を Gunosy と Pocket で比べてみると、以下のようになる。モバイルでは、どちらが読みやすいだろうか。

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2:後発の優位性をムダにしている…Gunosy のように、市場に後から参入するスタートアップは、先発の競合の動向を見て、競合よりもうまくやる機会に恵まれる。Gunosy は何らかの理由で、何も気にすることなく、この競争に立ち向かおうとしているようだ。筆者の見解では、Gunosy のアプリは、(例えば)FlipBoard の現行版はおろか、2012年版とでさえ比べものにならない。

3:ユーザ・ファーストではない…試しに Gunosy から Pocket に記事を一つ転送してみた。それはうまく行ったが、Gunosy でシェアできるリンクは記事への直接リンクではなく、http://gunosy.today/r/gEqFt のようなフォーマットになった。筆者は当初、短縮URLか何かだと思っていたが、以下のように、実際にはそうではなかった。Gunosy のダウンロード・リンクが画面上部に表示されたプロモーション・ページに誘導され、スクロール・ダウンすると画面下部にもダウンロード・リンクが表示される。このやり方は、HootSuite のツールバーを彷彿させる。

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さて、Gunosy はどのような価値を提示してくれるのだろう? 正直なところ、筆者にはわからない。KDDI なら知っているだろうか? おそらく、KDDI には12億円を出資しただけの理由があるのだろう。

Gunosy では、プッシュ通知やリマインダーを一日の何度か異なるタイミングに設定できる。これは差別化にはなるが、大きなセールスポイントではない。

もし同社が日本国外でもうまくやろうとするなら、まずはユーザにフォーカスした改善を繰り返してみる必要があるだろう。

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日本のニュースキュレーション・アプリは、ビジネスモデルの打破を恐れているのか?

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。何を恐れているのだろうか。 これは複雑な問題だが、話をまとめてみたい。 日本のニュースアプリを開発するスタートアップのほとんどでは、コンテンツ・パブリッシャーの利益よりも、ユーザの利益が優先されることはない。したがって、世界中のユーザが適切なサイズ、美しい文字配列のアプリでニュースを読めているのに対し(Pocket、I…

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから
何を恐れているのだろうか。

これは複雑な問題だが、話をまとめてみたい。

日本のニュースアプリを開発するスタートアップのほとんどでは、コンテンツ・パブリッシャーの利益よりも、ユーザの利益が優先されることはない。したがって、世界中のユーザが適切なサイズ、美しい文字配列のアプリでニュースを読めているのに対し(PocketInstapaperReeder を参照)、日本国内で開発されたニュースアプリを使っている人の多くは、アプリ内ブラウザでコンテンツ配信元のオリジナルのウェブ画面を見ることを余儀なくされ、その画面は小さくて読みにくく、モバイルには最適化されていない。

私が話をしたアプリ開発者らは、この問題をあまり積極的に理解しようとしない反面、私が質問をした業界ウォッチャーのほとんどは、ニュースアプリを使った場合のコンテンツ著作権の侵害、広告の非表示、配信元のオリジナルのウェブサイト訪問への機会損失など、パブリッシャー側の不利益について指摘したがるのだった。

このような議論は数年前、世界的に交わされたことがある。整然と問題が解決に至ったわけではないが、インターネットとは、そのような使われ方(RSS にコンテンツが複写配信されたり、ウェブからコンテンツがスクレイピングされたりなど)をされてもいいものだろう、という理解で一般的には落ち着いているように思われる。[1]

しかし、ニュースアプリの開発に取り組んできた日本企業はほぼ例外無く、モバイルでの可読性を高める努力よりも、アプリ上でオリジナルのウェブコンテンツをそのまま見せるように配慮しているようだ。[2] 彼らは意図的に、現在のコンテンツモデルを打破しようとはしていないか、あるいは、それに挑戦しようとしているかのどちらかだ。

日本の主要なニュースアプリの例を、いくつか見てみることにしよう。まずは Gunosy である。

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Gunosy は、日本のニュースアプリのほとんどが持つ機能を搭載している。読みやすいかどうかはさておき、タイトルをクリックすると、オリジナルのウェブ画面が表示される。PressoRomlyVingowMyndKamelio などの他のアプリでも同じ動きだ。[3] これらのニュースアプリは、基本的にはニュース・アグリゲーションかキュレーション・ツールと言われるものだ。旧来のウェブサイト閲覧の体験しか提供していないという点で、私はいずれのアプリについても、敢えて「ニュース・リーダー・アプリ」とは呼びたくない。

SmartNews のアプローチは面白い。おそらく、幾分大胆なアプローチを試みている唯一のアプリと言えるだろう。同社はモバイル最適化されたスマート閲覧モードを提供している数少ない会社の一つであり、地下鉄でインターネットが通じなくなってもニュースを読みたいユーザのために、オフライン・キャッシュの機能を備えている。

SmartNews 上で記事をタップすると、SmartMode で閲覧するかどうかを選択するボタンが表示される。SmartMode の方がモバイルでは閲覧しやすいのだが、選択ボタンが表示されるのは、ユーザの意思で選ばせるためのようだ(下のスクリーンショットを参照)。パブリッシャーとユーザの双方が求めるものを提供するという点でこれは賢明な選択であり、SmartNews がこの妥協にたどり着くまでには、相応の時間を要したものと推測する。

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LINE NEWS も、やや大胆なアプローチをとっている。さまざまな配信元からニュースを収集し、記事に関連した長い引用を表示する形をとっている。配信された記事をタップすれば(左下の画面)、広告や目障りなコンテンツを含む配信元のウェブサイトへと誘導される(右下の画面)。

概ね明らかなのは、コンテンツ・パブリッシャーと、求められる必要条件と実現したい理想の間で葛藤するニュースアプリの関係は、コンテンツ分野のイノベーションにとってよくない、ということだ。パブリッシャーが新しいマネタイゼーション・モデルを模索せず、従来のモデルにしがみついているため、日本のニュースアプリのユーザは、世界のユーザが楽しんでいる、読みやすいモバイル閲覧体験を享受できていない。[4]

これは恥ずべきことだ。

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[冒頭画像引用元]


  1. この点について、さらに論じるならば、2010年の「Flipboard は合法か」「RSS リーダーにフィードを読み込む行為が、法的対応の対象となり得るか」の記事を参照してほしい。今では Apple は Safari やモバイル版 Safari の中に「リーダー機能」を実装しており、記事中の広告を排除し、よりシンプルで閲覧しやすいウェブ画面を表示してくれる。 
  2. 日本では他国に比べ、モバイルで読みやすいニュースサイトが一般的である。したがって状況の改善にあたっては、この点に光明を見出せるだろう。オリジナルのサイトをモバイルで見た場合、多くのサイトでその見栄えは悪いものではない。 
  3. Kamelio はタイムライン上で表示するという面白い方法を取っており賞賛に値する。しかし、結果的にはこのやり方で、オリジナルの配信元画面を表示しているようだ。 
  4. Pocket などの、海外アプリを使っていなければの話だ。 
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ニュースレコメンドエンジンのGunosyがKDDIと資本業務提携、調達金額は12億円かーーTVCMも開始へ

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Gunosy共同代表の福島良典氏 KDDIは3月14日、ニュースレコメンドエンジンを開発、運営するGunosyへの資本参加を含む業務提携を発表した。調達した金額や提携内容などの詳細については明らかになっていない。また、これと同時にGunosyは3月15日から同社初となるTVCMのキャンペーンも開始する(リンク先はPDF)。 ステルス状態だったGunosyの資金調達状況 Gunosyは2013年2月…


Gunosy共同代表の福島良典氏

KDDIは3月14日、ニュースレコメンドエンジンを開発、運営するGunosyへの資本参加を含む業務提携を発表した。調達した金額や提携内容などの詳細については明らかになっていない。また、これと同時にGunosyは3月15日から同社初となるTVCMのキャンペーンも開始する(リンク先はPDF)。

ステルス状態だったGunosyの資金調達状況

Gunosyは2013年2月に3160万円、7月に詳細非公開ながら資金調達を実施したと公開している。本誌のこれまでの取材で、これらに加えてシード期のエンジェル投資および数億円程度の資金調達ラウンド(B Dash Venturesがラウンドに参加していることは確認済み)を実施したという情報を得ていたが、詳細は不明で公式には発表されていなかった。

今回の調達については、これらの情報とGunosyのコーポレートサイト上に開示されている資本金額16億3758万円という金額、および関係者筋から得た情報を元に計算して、約12億円から最大で14億円程度を調達したと推測される。

Gunosyがサービスとして立上がったのは2011年10月。当時大学生だった福島良典氏(東京大学工学研究科システム創成学科専攻修士2年)、関喜史氏(同大、工学系研究科技術経営戦略学専攻修士2年)、吉田宏司氏(同大、工学研究科技術経営戦略学専攻修士2年)の3人がプロジェクトを開始する。

法人化したのはそれから1年後の2012年11月。同社共同代表となる木村新司氏がインタビューでも答えている通り、木村氏が事業立ち上げに関しては深く関与していたのだが、その資本関連についてはずっと非公開のままだった。なお、木村氏が本誌に共同代表就任を教えてくれたのは2013年10月。

また、前回の取材時に得た情報だが、2013年11月から開始したGunosy Ads等のパフォーマンスは引き続き好調の模様で、既に高い水準の売上を獲得しているそうだ。今回の大型調達の背景には単なる新興テクノロジーへの期待だけでなく、こういった実績に基づいた評価があったものと予想される。

Gunosyをただのニュースアグリゲーションとみるとこの評価は過大に思えるかもしれないが、彼らの持つレコメンデーションエンジンと180万ダウンロードのユーザーベース、アドテクノロジー、そして「連続起業家」木村新司氏の経験値を総合すると、それ以上の可能性を見いだすことができるのではないだろうか。

彼らとは引き続き、新しいニュースの姿、広告クリエイティブのあり方などについて意見交換しているので、機をみて本件についても話を聞いてみたいと思う。

左からGunosy共同代表の福島良典氏、共同代表の木村氏、取締役COOの竹谷祐哉氏。

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ニュースレコメンドエンジンのGunosyがリニューアルしてインターフェースを一新、ダウンロード数は200万目前に

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Gunosy共同代表の福島良典氏 ニュースレコメンドエンジンのGunosyが装いを一新する。 無骨な「G」から紙飛行機に変わったアイコン、選択できるニュースカテゴリ、そしてなにより25本限定で届くという「枠」を取り払った。 新オフィスに移り、陣容も大きく成長している同社の共同代表お二人に話を聞いた。 ニュースカテゴリが新たに追加された新インターフェース Gunosyのよさを「限定」にあるという人は…

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Gunosy共同代表の福島良典氏

ニュースレコメンドエンジンのGunosyが装いを一新する。

無骨な「G」から紙飛行機に変わったアイコン、選択できるニュースカテゴリ、そしてなにより25本限定で届くという「枠」を取り払った。

新オフィスに移り、陣容も大きく成長している同社の共同代表お二人に話を聞いた。

ニュースカテゴリが新たに追加された新インターフェース

Gunosyのよさを「限定」にあるという人は周囲にも多い。

朝刊、夕刊という新聞的な表現と共に、定時になるとレコメンドされた記事が25本限定でスマートフォンに「届く」。情報が溢れる時代にこれだけ読めば良い、という推薦は助かるが、同時にこの限定が足枷にもなっていた。

つまり情報の広さに関する問題だ。

「ユーザーが拡大するなか、解決しなければならない課題としてこの25件に絞った分、網羅性や深掘りといったことができてませんでした。

これまでは大きなひとつのフィルタだけでしたが、それをもう少しカテゴリに分けていったと考えてもらえれば結構です。(他のニュースアプリと併用する人が多い状況で)Gunosyで完結したいというのが主な狙いです」(共同代表の木村新司氏)。

確かに私がSmartNewsなどと併用する場合は、特定カテゴリ(まあ、要はIT系だ)のみチェックしたい時に使っていたので、ひとつにまとめられるのは助かる。

また、アイコンやデザインの一新は女性をターゲットにしたものだ。無骨な「G」のロゴアイコンだけだと、キラキラした女性のスマホ画面には若干違和感がある。

新インターフェースをこちらに並べてみよう。

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新アイコンのカラフルな紙飛行機は「届く」がコンセプトになっている。

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全体的なデザインはフラットになり、色合いも淡く雰囲気は中立的だ。

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「ユーザーに選択させる」という行為がほとんどなかったGunosyにおいて、カテゴリを選べるというアクションは大きな拡大への転換期を感じさせる。チャンネルももちろんそのままだ。

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各カテゴリの記事本数は必ずしも25本ではないそう。ノイズにならない程度の情報量を確保して調整するとのことだった。カテゴリはトピックからグルメなど11に分かれる。

新インターフェースからも分かるが、改めて両代表にターゲットを聞いたところ、「20代から30代の、新聞は読まないといけないと思っているが全く新聞を読まなくなった世代」、という回答がなんとも時代の流れを感じさせてくれて興味深かった。私も(ほぼ新聞は義務感で読んでるので)そのうちのひとりかもしれない。

新オフィスに移転して拡大を続ける「学生発」スタートアップ

お二人の話では、Gunosyのダウンロード数は現在180万、もうすぐ200万の数字が見えてきているということだった。オフィスも移転して現在20数名に拡大している。意外だったのは、ほとんど開発かと思いきや半数ほどがビジネス関連の担当だったことだ。広告販売の開始後、事業好調の話も聞こえてくる中で当然といえば当然の話ではあるが。

陣容についてちょっと気になったので、今後、編集部のようなものを持つ考えがあるかと二人に聞いてみた。

「いてもいいなとは思いますよ。ただ、それは通常の(THE BRIDGEがやっているような)編集部とは違って、Gunosyらしいものになりますね。例えばある日、サービスのニューストップが殺人鬼の顔写真になっていたんですが、(関係者の心情などを考えると)それは人の手で変更したほうがいいと思うんです。人間の方が得意なことってありますから」(福島氏)。

人の手もGunosyエンジンの一部になるということか。ディストリビューションとコンテンツ、配信者とコンテンツ制作者の関係という視点で彼らをみると興味深いことだらけだ。

さておき、数年前に数名の大学生が始めたテクノロジが徐々に情報配信のあり方を変えようと拡大している。この姿にfacebookを重ねるのはいい過ぎだろうか。

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ミーティングスペースで取材の後、仕事を続ける共同代表の木村新司氏。

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移転拡大した新Gunosyオフィス。右手に写っていない箇所はまだ人が入れる様子だった。

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Gunosyの新年広告にみる、新聞からスマホへのパラダイムシフト

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年末感のある話題を久々に目にした。 読者のみなさんは年始のご挨拶広告というものをご存じだろうか?元旦の新聞に掲載される「謹賀新年」の文字とともに企業トップの名前がずらずらと並ぶあれだ。 私が小さな地方の広告代理店で働いていた時、この毎年恒例となる新年挨拶広告の販売開始をみてある種の年末感を感じたものだった。「あそこが出すならウチも出す」といった、なんとも日本的なほのぼのした伝統的な広告商品だった。…

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年末感のある話題を久々に目にした。

読者のみなさんは年始のご挨拶広告というものをご存じだろうか?元旦の新聞に掲載される「謹賀新年」の文字とともに企業トップの名前がずらずらと並ぶあれだ。

私が小さな地方の広告代理店で働いていた時、この毎年恒例となる新年挨拶広告の販売開始をみてある種の年末感を感じたものだった。「あそこが出すならウチも出す」といった、なんとも日本的なほのぼのした伝統的な広告商品だった。

まさかそれをスマホ広告でみることになるとは。なんというか、不思議な気持ちになった。

Gunosyの新年挨拶広告が教えてくれるパラダイムシフト

販売の主はGunosyだ。下のセールスシートをみれば分かるとおり、元旦に届くGunosyに企業トップの新年挨拶がタイムラインに並ぶらしい。まさに新聞時代にみた「あの広告」だ

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私がその商品をfacebookのタイムラインでみかけて反応していると共同代表の木村新司氏からメッセージが届いた。

「これはネット広告へのアンチテーゼなんだ」。

Gunosyはご存じの通り、ソーシャル上のユーザー属性によってレコメンドされたニュースを1日2回プッシュで届ける。朝刊・夕刊という表現にも分かるとおり、きわめて新聞的な考え方だ。

「新聞を届けるのと同じように、スマートフォンで記事を届ける。毎日必ず届ける。(ネット)媒体を『読みにいく』から『届ける』へ。ネット広告が本当にかわるかもしれない」。

このパラダイムシフトのポイントはスマートフォンだ。

一斉に多くの人が同じような端末を持ったことで、均一なインフラができあがった。それは過去、新聞が各地域に印刷用の輪転機と配達用の販売所を設置し、「配信」インフラを完備したそれに似ている。

新聞という統一フォーマットが、スマートフォンという画面に引き継がれるイメージだ。

もちろん、プッシュ型の広告といえばメール広告があった。しかし配信インフラに統一感がなかったためにテキスト中心にならざるをえず、情報量が増え続ける現代において、パフォーマンスはどんどん下がっていった。

そういう意味で、スマートフォンアプリへの配信というのはきわめて新聞に似た体験をシフトしたものになりつつあるのかもしれない。そこに掲載される広告もしかりだ。

Gunosyが販売した新年の挨拶広告は、それだけみると一商品にすぎない。

しかし「それが可能になった」事象を丁寧に紐解くと、そこにみえてくるパラダイムシフトは大きく、時代の変化を感じずにはいられない。木村氏が私にメッセージをくれたのもその変化を共有したいがためだったようにも思える。

ーーネット広告へのアンチテーゼ。

ネット広告を極めた木村氏だからこの言葉が出てきたんじゃないだろうか。

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Japan Startup Awardにノミネートされた2つのニュース収集アプリ、SmartNewsとGunosyを比べてみる

※本稿は、Mona Nomura(もえ/@mona)によるゲスト寄稿だ。彼女はサンフランシスコ・ベリアで育ち、ロサンゼルスに短期滞在しながら、ニューヨークで約11年生活した。これまで、常にテクノロジー、スタートアップのメンタリングやアドバイスに関わってきた。最近、東京に移住し、日本での生活を初めて楽しんでいる。イベントで彼女を見かけたら、ためらわずに声をかけてほしい。 この記事は英語で書かれた記事…

Mona Nomura※本稿は、Mona Nomura(もえ/@mona)によるゲスト寄稿だ。彼女はサンフランシスコ・ベリアで育ち、ロサンゼルスに短期滞在しながら、ニューヨークで約11年生活した。これまで、常にテクノロジー、スタートアップのメンタリングやアドバイスに関わってきた。最近、東京に移住し、日本での生活を初めて楽しんでいる。イベントで彼女を見かけたら、ためらわずに声をかけてほしい。


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この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、Japan Startup Award にノミネートされたスタートアップのレビューの一部だ。

アメリカでは、ニュースアグリゲーション・アプリが溢れている。Flipboard、Pulse、Circa、Prismatic、Zite、Summly、News360 など、名前はさらに続く。日本では News Hub、@nifty、それに LINE News なども知られるところだ。

SmartNews(写真下)はアメリカの Pulse に似て、コンテンツがカテゴリ毎にタブで分けられている。アプリをインストールすると、コンテンツは予め用意されており、任意でフィードが追加することもできる。SmartNews を使って以降、私は Pulse を使ったときの動きを煩わしく感じるようになった。Pulse よりも SmartNews の方が、コンテンツを読み込む時間が格段に速いからだ。

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Gunosy(写真下)は日本版 Flipboard と形容できるが、似ているのはその人気だけだ。Gunosy のインタフェースやコンテンツは新聞を模して構成されており、「朝刊」「夕刊」「周りで話題」というタブが備わっている。

記事と記事は離れて配置され、よくできた呼び出しボタンによって、それぞれの記事が読みやすくなっている。Prismatic に似て、Gunosy は自動学習に基づいてコンテンツを収集してくれる。ユーザがこれまでに「いいね」した記事、シェアした記事、クリップした記事に基づいて、コンテンツを選んでくれるのだ。

ニュースアグリゲーション・サービスの中でも、Gunosy を特徴づけているのは、広告に対するアプローチだろう。Gunosy は広告をビジネス、ファッション、健康・美容の3つのカテゴリに分類し、ユーザの習慣に基づいてターゲティングする。広告を出す場合、その登録や出稿手順は自動化されていてシンプルだ。この分野において、彼らは世界のトップではないにせよ、その一社と考えてよいだろう [1]

SmartNews、Gunosy 共に、このような卓越されたプロダクトが日本から生まれたことを、私はうれしく思っている。

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  1. Gunosy の広告サービスは11月にローンチした。広告ビジネスを成功に導くべく、Gunosy のメンバーに加わった木村新司氏にインタビューしている
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日本にもGoogleのようなテクノロジー企業が必要ーー共同代表の木村氏に聞く「Gunosyの正体」(後半)

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ニュース系テクノロジー・スタートアップの戦いが熱い。各プレーヤーはそれぞれの特徴を打ち出しつつ、経営戦略でも経験者の投入が相次ぐなど、徐々に大人の戦いへとステージを移しつつある。 前半の記事では新たに開始した広告展開からGunosyとは何か?という点についてGunosy共同代表の木村新司氏に話を聞いた。後半では、競合との戦いや起業経験者としての次の目標などを聞く。(聞き手:筆者、話は全て木村氏) …

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ニュース系テクノロジー・スタートアップの戦いが熱い。各プレーヤーはそれぞれの特徴を打ち出しつつ、経営戦略でも経験者の投入が相次ぐなど、徐々に大人の戦いへとステージを移しつつある。

前半の記事では新たに開始した広告展開からGunosyとは何か?という点についてGunosy共同代表の木村新司氏に話を聞いた。後半では、競合との戦いや起業経験者としての次の目標などを聞く。(聞き手:筆者、話は全て木村氏)

ーー前半からのつづき

競合との戦いーーニュースからコマース、「デジタル情報」の点と点をつなぐ

TB:その他、競合となるサービスがいくつかあります。彼らとの差別化は。

木村:「検索の手前」が重要なキーワードと考えてます。Gunosyは人がなにかアクションを起こす前に、それに必要な「近い情報」と出会わせることができるわけです。そういう意味でニュースというのはひとつめの仕事でした。

今後は本とか音楽、綺麗なイメージでもいいです。コマースだって最近では個人のものになりつつあるじゃないですか。こういったありとあらゆるコンテンツを人と出会わせる。

TB:おお、ニュース以外にも広げるんですね。

木村:Gunosyって頻度に強いんです。毎日なんらかの形でアクセスするチャンスがある。コンテンツに強い人たちと組むことで世界中で効率的なマッチングが発生するようになる。

そうするとどうなるか。今まで存在しえなかった消費が生まれるんです。点と点を結ぶ、スティーブ・ジョブズの有名な言葉じゃないですけど、これをレコメンドの世界で実現する。そうすれば世界って幸せになると思いません?

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TB:Amazonは買ったモノのレコメンドでした。Gunosyはあくまで興味範囲からの推薦なんですよね。

木村:誤解されがちなんですけど、推薦してる記事って別にお友達がシェアしたものから出してるわけじゃないんです。逆にそういうものは一切とってない。

本当にユーザーの興味範囲だけをおおまかにみて、その人の頭の中を模倣しようとしているんですね。だから、結果的に前の日に読んだ記事とかも混じってレコメンドされたりするんです。

TB:Gunosyはツールとして成長を続けていますが、一方でエンタメ的な「ファン」を作る方面はまだこれからのような印象を持っています。例えば、リアルタイム生を出すとかそういう方向性はあるのでしょうか?

木村:そもそもの限界として興味範囲はそこまでリアルタイムなものじゃないので、更新はまだ難しいです。一般的なニュースは更新かかるようにしてますが。

まあ、いくつかのサービスを使い分けてる方も多いと聞くので、ひとつで全部できた方が便利ではありますよね。

朝刊や夕刊って一日の行動じゃないですか。タイムラインって雑誌的な動きだし、12時前にはクックパッドの情報が届いてもいいと思うんですね。こういうテレビ欄的な「流れ」というのはエンタメ的要素として考えてはいます。

起業経験者としての次の目標「日本にも新たなテクノロジー企業が必要」

TB:共同代表の話に少し戻るんですが、木村さんは起業家として大きなイグジットを経験して、個人投資家としても活動し、そしてまたこの現場に戻ってきました。このGunosyではどういうスケールの事業を目指しますか?

木村:やはり競合含め、大手の動向を考えると大人の勝負も出てくるでしょう。20代の若いメンバーには想像の範疇にないことが沢山出てくる。これまでの経験で起業の現場も大手もみることができました。だから僕の役割は、彼らの想像の「タガ」を外すことなんだと思ってます。

TB:経営陣の布陣もこれまでのつながりを有効活用される?

木村:経営は人だし文化だし。色んなスタートアップ経験者に声かけてますし、今後みなさんが知っているような方も参加してくることになると思います。

それとアトランティスの時、AdMobになれるチャンスがあったとしてもファイナンスで20億円を集めることは難しかったんですね。

その頃と違って、既存のプレーヤーも大きいですし、しっかりと大きな会社にするためにはこの今の段階でしっかりとした人と資金を投入しなくちゃいけません。

私はその点苦労をしたので、どこが落とし穴かを理解した上で思いっきりストレートを投げ続けますよ。

日本にもGoogleやfacebookといったしっかりとしたテクノロジーで若い人たちが働ける場所が必要なんです。やはり僕らは次世代に残る1兆円企業を作らないといけないんです。

TB:お時間ありがとうございました。

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