世界のモバイルインターネット「ユニコーン」の企業価値総額は5750億米ドル【調査報告】

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モバイルインターネットユニコーン企業(公開、非公開の投資家から10億米ドル以上の評価額をつけられたソフトウェア企業)の企業価値は2015年第1四半期に5750億米ドルに到達した。

サンフランシスコを拠点とするモバイルインターネットアドバイザリー企業Digi-Capitalが作成した最新レポートでそのように報じられている。

Digi-Capitalによると現在79のモバイルインターネットユニコーンがあるが、そのうち69社は10~100億米ドル、9社が100~1000億米ドル、1社(Facebook)が2200億米ドルの価値を持つ。同社は17のモバイルインターネットセクターでユニコーン企業を特定したが、時価総額の合計は5750億米ドル(Facebookを除くと3550億米ドル)となる。

このセクターは以下の通り。Facebook(全体の38%)、これに続くのは他のソーシャルネットワーキング(17%)、旅行・運輸(11%)、mコマース(10%)である。メッセージング、ゲーム、ユーティリティ、食料・飲料、音楽、ライフスタイル、エンターテイメントの占める割合はそれぞれ1~10%であるとDigi-Capitalは伝えている。

企業向けモビリティ、アプリストア・配信、テクノロジー、広告、ナビゲーション、写真とビデオ、生産性向上についてはすべて合わせても全体の2%に満たない。

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そして、ユニコーン企業はアメリカ合衆国で誕生しやすい。Digi-CapitalのマネージングディレクターTim Merel氏は次のように述べた。

もし、セクターごとの分布に差があったとしても驚くことはありません。世界のモバイルインターネットのユニコーン企業において、アメリカ企業の生み出す時価総額は全体の4分の3、全体の企業数の3分の1を占めています。

Merel氏は、「Facebookが存在しなかったとしても、アメリカのユニコーン企業が世界全体の3分の1の時価総額と企業数を誇っています。中国が企業数で第2位(24%)、時価総額でも第2位(10%)です」と付け加えた。

Digi-Capitalによると、モバイルインターネットユニコーンは2015年の最初の3ヶ月で650億米ドル、1日あたりでは7億2500万米ドルの株主価値を上乗せしたという。同社では、モバイルユニコーンを事業の「相当部分」がモバイルインターネットである企業と定義付けしており、ハンドセットメーカー、無線インフラプロバイダー、チップメーカーは除いている。

同社は米国、アジア、欧州のモバイルインターネット、拡張現実、バーチャルリアリティ、ゲームその他のデジタルクライアント企業にアドバイザリー業務を行っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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