東南アジア向けモバイル報酬プラットフォーム「PopSlide」のYOYOホールディングスが、KLab Globalやグリーベンチャーズらから数億円を資金調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.5.29

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東南アジアで「Candy」や「PopSlide」など、携帯電話所有者向けの報酬プラットフォームを提供するYOYOホールディングスは今日、KLab Globalグリーベンチャーズ、エンジェル投資家から資金調達を実施したと発表した。調達した金額、エンジェル投資家については詳細は明らかにされていないが、周辺情報によると、数億円規模に上ると見られる。同社は昨年5月、グリーベンチャーズ、サイバーエージェント ベンチャーズ、インキュベイトファンドから1.3億円を調達している

今回のラウンドに参加した投資家のうち、KLab Global は日本のゲーム開発会社 KLab の世界展開向けサービス会社で、シンガポールに拠点を置いている。YOYOホールティングスは、主として、システム開発やビジネスオペレーションの多くをフィリピン・マニラで行っているが(法人登記はシンガポール)、KLab Global との関係に強化により、KLab Global 傘下の KLab Cyscorpions(マニラ市内)内にオフィスを移転、開発リソースの確保などの点において支援を受けるとしている。

YOYOホールディングスの社員数は約25名。アンケートに回答することで、電話通信料に変換できるポイントが得られる「Candy」と、スマートフォンのロック画面に広告を表示することで、電話通信料に変換できるポイントが得られる「PopSlide」をあわせて、東南アジアで100万人のユーザが居る。

共同創業者でCEO の深田洋輔氏によれば、今回調達した金額を用いて、技術開発のリソースの強化を図るとしている。

東南アジアでは、例えば、複数の SIM カードが挿入できて、複数の電話番号が扱えるような Android 端末も出回っているので、先進国では一般的ではない仕様の端末にも対応が必要になります。Facebook なども、回線が細い東南アジアの農村部でも快適に使えるような、特別な仕様のモバイルアプリをリリースしていて、同じように、市場にフィットした技術の開発を強化したいと考えています。

今回の調達とあわせて、以前、セカイカメラで知られる頓智ドットで PR やビジネス開発を担当し、東南アジアの市場可能性を見出すべくフィリピンに渡った康淳姫(カン・スニ)氏が YOYO ホールディングスに参画したことが明らかになった。彼女はマニラでITプロジェクトマネージャーを務める傍ら、日本のテックブログ Techwave への寄稿などを通じて YOYOホールディングスとの親睦を深め、同社のプロジェクトマネージャー兼リクルーター就任に至った。

YOYO ホールティングスは、”Next Billion Market” と称して、世界人口の3分の2に匹敵する数十億人規模の市場を獲得しようとしており、現在のインドネシア(PopSlide / Candy)、フィリピン(PopSlide / Candy)、ベトナム(PopSlide のみ)、タイ(Candy のみ)に加え、年内にもインド市場への参入を計画中だ。メッセージアプリなどと異なり、スマートフォンのロック画面を用いる「PopSlide」は、同種の競合サービスとの共存が難しいため(一台のスマートフォンで複数のメッセージアプリを使うことは一般的だが、ロック画面は一つしかないので複数の同種アプリを併用するユーザは稀)、深田氏は、この分野でドミナント・サービスの座をいち早く獲得したいと語っている。

YOYO ホールディングスは、今年4月に開催された新日本経済サミットのスタートアップ・コンペティションで優勝Infinity Ventures Summit(IVS) 2014 Fall で2位を獲得しており、IVS での受賞が今回の KLab Global からの資金調達につながったことを明らかにしている。

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