Google の元エグゼクティブで、かつて存在した Google 中国オフィスの代表だった Kai-Fu Lee 氏が、自身のファンド Innovation Works(創新工場)に6億7,500万ドルを調達した。
2013年の診断で癌闘病中とされた台湾生まれの Lee 氏が、業界に戻ってきた形だ。
Lee 氏が2009年に共同創業した Innovation Works は、中国スタートアップの投資にむけ、2つの新たな財源を確保したことになる。今朝の Wall Street Journal によれば、アメリカドル建ての3億ドルファンドと、中国人民元建てのファンドだ。ファンド名も、Sinovation Ventures に変更する最中にある(編注:中文名は「創新工場」のまま)。
Lee 氏のファンドは、中国の Android アプリストア Wandoujiya(豌豆荚——今夏、Alibaba=阿里巴巴が買収したと報じられた)や、数十億ドル規模の IPO を控える自撮りアプリの Meitu(美図)など、中国のホットなアプリ開発会社から資金提供を受けている。
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Innovation Works が投資しているポートフォリオのスタートアップは現在、約300社に上る。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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