オンライン学習のスクーが適性分析の子会社設立、ウェアラブルデバイスのデータで自分が何を学ぶべきか「気付き」を提供

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2017.4.3

オンライン動画学習「Schoo」を運営するスクーは4月3日付で100%出資子会社となるスクーアットミー(Schoo@me)を設立したと発表した。資本金は350万円で代表取締役には赤根浩平氏が就任するほか、スクー代表取締役の森健志郎氏も代表取締役会長として経営に参加する。

赤根氏はグリーのエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、2014年にスクー入社。エンジニアとして全文検索機能などの開発を担当したのち、法人営業を経て今回の事業立ち上げをおこなった。2016年にスクーに入社した大日田貴司氏も取締役に就任する。

Schoo@meが手がけるのは個人が何を学び、どう働くべきかという個人適性を分析する事業。現時点で具体的なサービス内容は公表されていないが、リリースによれば、ウェアラブルデバイスなどで日々のデータを取得し、蓄積されたデータを解析することで個人の特徴を理解し、その適性やパフォーマンスを最大化させるサービスを提供する予定としている。

本誌では赤根氏にショートインタビューを実施した。(太字の質問は全て筆者。回答は赤根氏)

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代表取締役の赤根浩平氏

何を学んだらいいか教えてくれるサービスだと思うんですが、具体的にどういう流れで自分の学ぶべきものを教えてもらえるのか、リリースに書いてある以上の内容があれば教えてください

現時点で考えている内容がまだ仮説段階に過ぎず、各研究機関との研究や実証実験の結果によって変わってしまう可能性があるので、具体の部分はお話できるステータスにはありません。その上で構想段階のものについて回答します。

わかりました

『何を学ぶべきか?』を導き出すためには、まずその人の傾向や特徴といった「自分らしさ」を見出す必要があると考えています。アプローチとしては日常的に装着する「ウェアラブルデバイス」によって日々モニタリングし、蓄積した生体信号等のデータを統合的に解析することで、その人独自の傾向や特徴を理解するという方法を考えています。

なるほど。全然別件でビッグデータ解析からよく似た行動パターンからその後の動向予測するという研究を聞いたことがあります

そしてその人の傾向や特徴を最大限活かせる組織や社会における役割を見出し、その役割に必要となるスキルから「何を学ぶべきか?」を導き出そうと考えております。

ではこの事業が社会に対してどういうインパクト、変化を与えてくれるのでしょうか

弊社としては「一人ひとりが自分らしく生き生きと働ける、生きていける世界を創造したい」と思っています。現在、テクノロジーの進化によってAIや機械による労働の代替や産業構造の変化が起こっている中で、今後の社会では自らの適性を理解して各々の専門性を高め続けていくことが必要不可欠となります。

自分自身について学び続け、真の適性を明らかにしていくことによって、組織や社会に対する最適な役割を見出し、個人のパフォーマンスを向上させ、ひいてはその個人を通じて組織や、社会全体のパフォーマンスまでを最大化できると考えています。

個人の能力を見える化させる方法があれば確かにそれは可能なことのように思えます

例えばエンジニアという職種の場合、コミュニケーションは苦手だけれども技術に非常に長け、あらゆる技術面の課題を解決していくことに優れている人もいれば、深い技術の知見はないけれどもコミュニケーション力が高く、ビジネスサイドでやりたいことをうまく吸い上げてプロダクトに落とし込むことが得意な人もいます。

こうした適性を弊社のサービスによって客観的に見える化していくことで、自分の強みや目指す方向性を見つける手がかりとして頂き、その人の周囲もその人への理解が本質的に深まり、組織的に業務やキャリアの支援ができると考えています。

どのようなビジネスを考えていますか?

実施を予定している適性分析のアルゴリズム研究や、実証実験の結果の進捗によって、より具体になった段階でご報告させていただきます。

スクー内部で実施してもよさそうな内容ですが別会社にした理由は

適性分析事業は様々な研究機関との共同研究など、研究開発が必要となる事業であり、本社の既存事業との収益化等の時間軸が異なります。またそういった事業特性を踏まえた上で、社のカルチャー等の様々な物事を本社から分離して独自に構築していくことが必要だと考えたためです。

ありがとうございました

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