過去6週間にわたり、GoogleがChromeブラウザに広告ブロッカーを開発していることをうかがわせるいくつもの報告や噂があった。今日(編集部注:原文掲載日は6月1日)、同社はその事実関係を正したが、内容は推測されていたものとは異なっていた。
Googleは広告の提示方法に一定の基準を持っているCoalition forBetter Adsという団体に参加している。この基準はページ内全面にポップアップで表示される広告、予期しない形で音声を再生する広告、点滅する広告をすべて禁止している。Chromeでは、2018年の初頭からBetter Ads Standardsに準拠していないウェブサイト広告(Googleが所有または提供している広告を含む)の表示が停止される。
同社はChromeを使用して、前述の基準を満たさない低品質な広告を配信するウェブサイトの収益を削減する。つまり、発表されたブラウザのビルトイン広告ブロッカーは、全てか無か(all-or-nothing)のアプローチをとることになるのだ。1つの広告が標準に準拠していない場合はサイト内の広告がすべてブロックされる。
これによりGoogleは、ありとあらゆる広告を完全にブロックするアドオンや拡張機能が最終的に利用されないことを期待している。同社は、こうした種類の広告ブロッカーが無料のコンテンツ(VentureBeatなど)を配信するサイト運営者を困らせて「ウェブ業界の持続可能性を脅かす」ことを認めている。興味深いことに、Googleは広告収入の大半を占めているにもかかわらず、このタイプのブラウザ広告ブロッカーはポップアップブロッカーの自然進化であるとみている。
Googleが計画しているのは Chromeの広告ブロッカーだけではない。同社はサイトの問題点を見つけて解決するため、スクリーンショットやビデオを提出してくれるツール「Ad ExperienceReport」の運営を予定している。開発者は問題があると報告された広告に対処すれば、サイトの再審査を提出することができる。問題のある広告のかわりに使用できる広告のリストについては、新しいベストプラクティスガイドを参照することをおすすめする。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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