インフルエンサーマーケティングのBitStar、インフルエンサーの影響力を定量的に分析できるツール「Influencer Power Ranking」のα版を公開

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インフルエンサー支援プラットフォーム「BitStar(ビットスター)」と、YouTuber プロダクション「E-DGE」を展開する BitStar は、インフルエンサーマーケティングのプランニング・分析ツール「Influencer Power Ranking(以下、IPR と略す)」のα版をローンチしたと発表した。

IPR は YouTuber や Instagrammer などを活用したインフルエンサーマーケティングで、これまで比較検討・定量判断しづらかった影響力や実績情報を収集しビッグデータ解析、マーケティングのプランニングや分析に活用できるツールだ。IPR には BitStar と共通アカウントで登録できるので、プランニングや分析の機能とインフルエンサーマッチングの機能を一元的に利用することが可能。料金は、一部の月額会員向けコンテンツを除き無料だ。

Instagrammer などインフルエンサーの影響力を分析・ランキングするツールとしては、欧米を中心に TraackrKlear といったツールがある。これらのツールにもインフルエンサーを影響力順に一覧化する機能は備わっているが、キャンペーンを依頼する企業側がプラットフォームを通じて、インフルエンサーに個別に連絡を取る必要がある。

一方、日本国内において、インフルエンサーマーケティングを取り扱うエージェンシーは、少なく見積もっても数十社程度は存在するが、IPR のように自社のマネージメント配下やネットワークに所属しないインフルエンサーを含め、情報を一覧化して提供するケースは珍しい。IPR の結果に基づいて、仮に企業が BitStar に所属していないインフルエンサーにキャンペーンを依頼する場合にも、提携関係にあるエージェンシーに所属しているかフリーランスであれば、BitStar 経由での依頼が可能ということだ。

BitStar ではこれまでにも社内で IPR と同様の機能を持つツールを運用してきたが、今回ユーザインターフェースをブラッシュアップし対外的に公開できるものとした。IPR 公開の背景には、キャンペーンを実施する企業が BitStar が抱えるインフルエンサーに案件を依頼しやすくするとともに、まだ BitStar のネットワークに所属していないトップインフルエンサーを、具体的な依頼案件をトリガーにして獲得していく意図があるようだ。芸能界と同じく、インフルエンサーのエージェンシー同士の業務提携が増え、零細が大手に事業吸収されていく構図は加速するかもしれない。

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