ファッションアプリ「iQON」運営VASILYがスタートトゥデイ子会社に【追記あり】

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VASILY代表取締役の金山裕樹氏

ファッションアプリ「iQON」を運営するVASILYは10月19日、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの傘下入りに合意したことを発表した。リリースによるとスタートトゥデイはVASILYの発行済み株式を全て取得して子会社化する。株式取得にかかる費用や子会社化の詳細については開示されていない。

VASILYの創業は2008年。ユーザーがスマホやウェブで自由にファッションをコーディネートして共有できるサービス「iQON」を2010年4月に公開した。AppleやGoogleのベストアプリに複数回選出されるなど第三者評価も高く、ここ最近はファッション検索やユーザーマッチングを実現するための機械学習開発に力を入れていた。

同社のサービスインからKDDIによる10億円出資時点までの成長過程についてはこちらの取材記事でまとめている。

一方、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは同様のカテゴリに入るファッションコーディネートアプリ「WEAR」を2013年から運営しており、開示されている情報によるとこれまでに900万ダウンロード、コーディネート投稿件数は600万件に上る。ちなみにスタートトゥデイの決算報告によれば、2017年3月期におけるZOZOTOWNの商品取扱高は2120億円となっている。

両社の具体的な提携内容については公表されていないが、リリースにある通り、それぞれの蓄積したアイテムやユーザーの嗜好性などのデータを活用した、より購買に結びつく施策などが予想される。本誌ではVASILY代表取締役の金山裕樹氏に本件の詳細についてコメントを求めているので、届き次第追記させていただく。

金山氏からコメントを貰ったので追記する。買収金額や具体的な提携について訪ねたが、詳細はまだ開示できないようだ。

「買収金額や今後の提携内容についても詳細は公表できません。ただ、一つ言えるのはキーはデータになります。スタートトゥデイグループの持っているデータ、今後持つだろうデータ、それをVASILYのテクノロジーを組み合わせてこれまで以上のビジネスができるという確信を持っています」(金山氏)。

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