HRテックのVISITS Technologies、アイデア価値や人材のアイデア創造力・目利き力を定量化する「ideagram(アイデアグラム)」をローンチ

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VISITS Technologies 代表取締役の松本勝氏

東京を拠点とする VISITS Technologies(旧 VISITS WORKS)は18日、都内で記者会見を開き、人工知能を活用することで、個人が持つアイデア創造力、目利き力を定量的に測定できるプロダクト「ideagram(アイデアグラム)」をローンチした。このプロダクトを用いることで、企業では個人の能力に応じた人事配置が可能になり、ひいては、社員の退職率低下や生産性向上に寄与するとしている。

自らを「ピープルアナリティクス企業」と位置付ける VISITS Technologies はこれまでに、業界研究アプリ「VISITS Q」や、社会人と学生がインタラクションできる OG/OB 訪問サービス「VISITS OB」を提供している。VISITS OB は、学生にとって生き方のロールモデルを探す観点から、自分に合いそうな社会人のプロフィールをフォローできるサービスだ。社会人と学生は互いのプロフィールを閲覧することができ、フォローの相関関係は社会人が所属する企業の人事部門にフィードバックされ、採用活動の最適化に生かされるほか、VISITS Technologies がソーシャルビッグデータ解析を行なっている。サービス開始から1年半で約400社が導入、月間で45万マッチング、累積で100マッチングを達成しているそうだ。

VISITS OB のソーシャルビッグデータ解析

科学的な根拠をもとに人事採用、人事配置を最適化するというアプローチは、今回発表された ideagram も同様だ。企業において新規事業開発や、スタートアップとのオープンイノベーションに取り組んだ結果、それが失敗に終わることは少なくない。プロジェクトの進め方が悪かったのか、参加者に創造力が無かったのか、目利き力が足りなかったのか、などを定量的に計測し判断することは難しい。

ideagram では「アイデア創造」と「アイデア評価」という2つのオンラインセッションを通じて参加者の反応を吸い上げ、それを独自のアルゴリズムを用いて分析することで、感覚的なクリエイティブ能力を数値化して把握することができる。創造力スコア、目利き力スコア、と行った形で個人が持つ力を定量的に評価することで、人材の適所配置が実現しやすくなるだけでなく、アイデアについてもスコアリングがなされ、そのアイデアの新規性や実現可能性の有無も同時に評価が可能だ。

教師データが存在しない領域において、アイデアの評価・人の評価を無限的に繰り返し、アイデア価値・想像力・目利き力を算定する

VISITS Technologies 代表取締役の松本勝氏は、人材は、目的に対して創造的か従属的か、プロセスに対して創造的か従属的かで評価することができるが、目的従属的なタスクについては人工知能によって置き換えられようとしている昨今、特に目的創造的かつプロセス創造的な人材が求められるようになりつつあるとして、ideagram の開発に至ったと言う。ひところ前であれば、「優秀な人」という評価は、目的従属的な分野でパフォーマンスの高い人に対して与えられる褒め言葉だったが、AI や RPA(robotics process automation)の登場で、「優秀な人」の定義が変化しつつある、というのが松本氏の見立てだ。

ideagram のサービス提供形態としては大きく2つだ。一般企業が SaaS として導入する場合は、システム利用料と被験者の人数に応じた料金体系。また、新規事業開発の活性化などを意図した、アイデア創造プロセスのテーマやキーワードの設定を求められる場合は、VISITS Technologies が ideagram の導入とあわせ、コンサルティング業務として受託する計画としている。

「AI 時代に求められる人材とは、目的とプロセスの両方において創造的な人材」と語る松本氏

VISITS Technologies は、2015年夏にシードラウンドでエンジェル複数から4,000万円、2016年6月に代ゼミグループ、ウィルグループインキュベートファンド、エンジェル複数から2.5億円(調達ラウンド不明)、2017年7月にPERSOL(東証:2181)、ベクトル(東証:6058)、三菱UFJキャピタル、既存株主などへの株式割当と、日本政策金融公庫の新事業挑戦支援制度を用いた借入を合わせ、5.7億円を調達している。

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