アクセラレータプログラム「500 Startups」に参加する際に知っておくべき5つのこと

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一流のテクノロジーアクセラレータに参加する準備はできているだろうか?500 Startupsの支援企業であるGreenGarから、キーとなる5つの教訓を紹介しよう。

Truong Thanh Thuy氏はGreenGarの共同設立者で、リアルタイム式コラボレーションアプリWhiteboardを開発した。GreenGarは500 Startupsの支援企業で、彼女はサンフランシスコとホーチミンを行き来して活動している。彼女のTwitter(@thuymuoi)をフォローしてみるといい。


私は500 Startupsで非常に多くのことを学んだ。しかし、知っておくと便利だと思う5つのことをここで紹介したいと思う。

1. メンターとの時間を有効活用する

500 Startupのネットワークには200人以上のメンターがいる。社員全員(メンター、創設者、スタッフ)を含めると1000人を超える。これはあらゆる起業家が夢にまで見た巨大ネットワークだ。起業家精神は孤独を強いられる。

しかし、このネットワークを使えば、「事のいろはも分からないんだ」などという言い訳をすることもなくなる。自らのスタートアップに関する全く新しい問題を作り出しでもしない限り、このネットワークにはあなたが取り組んでいる問題に関するエキスパートが必ずいる。このような問題に対処した人を見つけられない場合、あなたの製品に関して、バックエンドパフォーマンスの評価方法を知ることや、タームシートを理解すること、もしくはあなたの製品に関して出資者が発信するメッセージを解読したりすることなどの問題を解決するのは難しいであろう。

各メンターは、各月1回以上、各期1回以上、30分~45分間の質問する機会を設けている。こうしたメンターとの時間をメンターのプロフィールをじっくり調べることにより、最大限に活用しなければならない(実際は、付きまとうという表現がふさわしい。)そして、下準備を行うこと。メンターセッションの前に、話し合いたいあなたの会社のことや質問などを書いたメールを送ろう。これがメンターとあなたの時間を有効に使う方法だ。

2. 自社の製品ではなくトラクション、メトリクス、ユーザに焦点を絞る

GreenGarには50万人のアクティブユーザがいながらも、500 Startupsへやって来た。これはどういうことだろう?実際、このユーザ50万人のことを考えずに寝ない日はほとんどない。しかし当社が500 Startupsへ参加したのは自社のトラクションをひけらかすためではない。GreenGarに大きな変化をもたらし、次の段階へ導くためだ。

500 Startupsには流通とグロースハックに優れたチームがいる。しかし、自社のメトリクスを知っていなければこれは役に立たない。事実、GreenGarのようにトラクションが大きいと順調だと思われてしまうことが多いため、むしろデメリットが多いのだ。

私たちは、どうやったらみんなに求められるアプリを作るかはっきり分かっていたし、どうやって収益を上げたらいいかも分かっていた。しかし非常に大きな間違いをした。新製品の開発を重視したことだ。自社の主力デベロッパー、自分と共同設立者は1日16時間も働き、1週間に17万行ものコードを書き込んだ。そして、Whiteboardの開発に成功した。だが、自社のメトリクスはここ3ヶ月少しも改善しなかった。

Dave McClure氏のアドバイスを聞いたことと、ユーザデータベースについてユーザリサーチに力を注いだことは正しかった。そのため、Whiteboardがユーザが待ち望んでいた製品であることは少なくとも分かっていた。

3. 1000のアドバイスを聞く。そのうち重要なものだけを選ぶ

最初に、1000人のアドバイスが聞けるのはすばらしいと思う一方で、わずらわしくもある。Demo Dayまで1ヶ月間、最終プレゼンの準備をした。メンターや投資家に対して、そして互いにプレゼンを行った。「成功したかったら、成功しているように振るまう」、これが私たちのモットーだ。毎日Demo Dayの本番だと思ってプレゼンを行った。2人にピッチを見てもらうと、異なる2種類のアドバイスを聞くことになる。

6人いれば5種類になることもある(グループのメンバーの1人の意見が他のメンバーの意見とかぶることがあるかもしれないので)。実際に、プレゼンとスライドに取り組んだ。毎日およそ2、3時間、スライドに手を加えたり練習を行ったりした。肝心なのは、あなたに最高のプレゼンをしてもらいたいと思う気持ちでみんながアドバイスしてくれるところだ。Demo Dayにあなたが注目を集めることを望んでいる。何しろみんなでプレゼンの成功を祈ってくれているところがすごい。

教訓:間違ったアドバイスはない。だがあなたの会社にとって、ある時期、ある段階において価値のあるものはほんの僅かだ。自分の企業や製品、そしてビジョンを自分より知っている者は誰もいないのだから。

4. 500 Startupsの最大の資産:コワーキングスペース

500 Startupsに参加する前、Dave McClure氏と接点を持つことが500 Startupsで最も貴重な経験になると聞いた覚えがある。でも私にとっては、500 Startupsで一番役に立ったのはコワーキングスペースだった。毎日14時間から16時間をそこで過ごした。自宅のアパートには家具さえもなく、くつろぐ場所と言うよりは、寝るだけの場所だった。500 Startupsの参加者の仲間と職場を共有でき、高速インターネットや食べ物が一杯入った冷蔵庫が自由に使える場所は、どんなスタートアップにとっても天国のようなところだ!

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500 Startupsの6期生に参加したスタートアップの創設者のうち、70%以上はアメリカ以外の出身だ。隣に座った人たちが1日10時間から12時間働くこと以外は、大学に戻ったような感覚だった。これによってモチベーションもかなり上がり、必要な手助けも得られた。以前、私のチームには誰ひとりとしてサーバーのセットアップ方法を知る者はいなかったが、BinpressのCEO、Adam氏は専門家だったため、時間がある時はいつも手伝ってくれた。

5. 参加者の仲間やチームメンバーとより多くの時間を共にする

500 Startupsの最も貴重な資産ともいえるコワーキングスペースで、私は500 Startupsのスタッフやメンターからと同じくらい多くのことを参加者の仲間から学ぶことができた。言うまでもなく、500 Startupsには本当に素晴しいスタッフが揃っていて皆とても親切で面倒見が良い。

アクセラレータプログラムの期間中に参加者と一緒に過ごしたおかげで、多くの素晴しい友情を築くことができた。オフィスで何昼夜も一緒に過ごし、その日を乗り切るためお互い助け合い、励まし合ったり、ただ褒め合うこともあった。ある投資ミーティングで散々な扱いをされた時も、仲間の1人が次のような言葉を私にかけてくれた。「心配するな。そいつは単なるろくでなしか、アホなだけさ。」自分には仲間がいると思えたことで、本当に気持ちが楽になった。

オフィスのない多くのチームにとって、おそらく500 Startupsで初めてチーム全員が1箇所に座ることができたのではないだろうか。さらに、私たちの多くが同じ建物やアパートで一緒に生活をし、時間を共有するには絶好の機会になった。まあワーカホリックに陥らないよう注意が必要だったが、これには苦労した。結局のところ、会社作りというのは製品を開発しながら行うのではなく、会社を一緒に成長させてくれる仲間との関係を築きながら行うものなのだ。

今回の掲載は、プログラムで一緒になった仲間全員と500 Startupsのスタッフ、Christine Herron氏、Marvin Liao氏、Jun Li氏、Maneesh氏、Deepak氏、Dave氏、Christine Tsai氏、George氏、Max氏、Melissa氏、他みんなに捧げたいと思う。

もし、次の旋風を巻き起こす自信のある方は、現在500 Startups’ Batch 007の参加申し込み受付中だ。

この掲載内容は、「500 Startupsに参加した際に知っておくべきこと」として、Thuyの個人ブログで最初に紹介している。

【via e27】 @E27sg

【原文】