〈東京スタートアップ・オフィスツアー〉360度バーチャルショップを制作するPanoPlazaの裏側〜カディンチェ

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、「東京スタートアップ・オフィスツアー」シリーズの一部だ。

東京のカディンチェは、パノラマ技術を使ってバーチャル空間が生み出せるサービス PanoPlaza を開発している。これまでにも、彼らの技術を使って多くの小売店が、実店舗をブラウザやデバイス横断で再現しているのを取り上げたことがある。大丸百貨店渋谷ヒカリエのパノラマを見れば、このサービスのしくみがわかるだろう。

今回の東京スタートアップツアーでは、カディンチェのオフィスを訪問し、PanoPlaza の今後について CEO の青木崇行氏から話を聞くことができた。

panoplaza-03-280x302私は写真が好きなので、彼らがパノラマ写真の撮影に使っている道具を見るのは楽しかった。スーパーワイドな魚眼レンズに加え、360度のビデオ撮影のために、複数の GoPro カメラをマウントするため、特別にあつらえられたツール(3Dプリンタ Makerbot で自作)を使っている。画像は処理を経て、最終的にパノラマになる。

青木氏は、パノラマ写真はO2Oツールとしての可能性が大きく、小売店やEコマース業者は一層活用してくれることを期待していると語った。

ユーザに実際の店舗を訪れているような感覚を与え続けるという点で、オンラインでこのようなバーチャルスペースにアクセスできるようにするのはメリットが大きい。しかし、それだけでなく、商品をクリックして追加情報を得たり、そのまま購入できたり、付随的な機能も便利だと言えるだろう。最近、カディンチェは、近鉄百貨店(あべのハルカスのパノラマを参照)と西武百貨店渋谷店(ショップ15軒のパノラマを参照)という2つの小売店舗を顧客に獲得した。

同社は7月にはSTORES.jp と提携し、STORES.jp に出店する店舗がオンラインストアをパノラマで作成できるようにしている。

写真撮影に必要な手間を考えると、今のところ、このビジネスはスケーラビリティがあまり無いようにも思える。しかし同社は、これまでに大規模小売業者にアピールしてニッチな分野を切り拓いており、青木氏は今後オペレーションをスケールできると考えている。東京や、東京の小売業者のプロモーションを支援できることを考えれば、2020年のオリンピックはカディンチェのような会社にとって好機会なので、同社の一層の成長に期待したいところだ。

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CEO 青木崇行氏、カディンチェのオフィスにて。
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歩道に面したカディンチェの会議室。周辺は静かな地域だ。
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正しい場所に到着したことを教えてくれる、カディンチェの表札。
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魚眼レンズの山、GoPro カメラをセットアップするのは楽しい。
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マウントキットの制作に使っている3Dプリンタ。