ゲーム攻略の動画共有ソリューションKamcordが、日中韓への市場進出を本格化 #IVS

by Rick Martin Rick Martin on 2013.12.5

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、 Infinity Ventures Summit Kyoto 2013 の取材の一部だ。

今週、京都で開催された Infinity Ventures Summit(IVS)は、国内イベントとしては大きなものだった。日本の内外から、日本でのサービス展開を模索して多くの参加者が集まった。そのうちの一つ、サンフランシスコを拠点とする Kamcord は、モバイルゲーマーのソーシャルメディア上での動きを捉えビジネス化している。

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同社はゲームデベロッパに SDK を提供し、ゲーム内に「動画撮影ボタン」をつけてもらう。ユーザはこのボタンを押すことで、プレイを録画し、その動画を共有できる。Kamcord 上で他のゲーマーと共有できるほか、YouTube、Facebook、Twitter、メールでも共有することができる。[1]

昨日の IVS には Kamcord の共同創業者 Adi Rathnam も参加していて、彼らののスクリーン・キャプチャ・サービスを使ってくれそうな、日本のゲーム会社と会話していた。Kamcord のサービスは、これまでに160のモバイルゲームに採用されている。彼らの至近の競合はフィンランドの Applifier で、ゲームコンテンツを録画・共有できるという点ではサービスが似ているが、こちらは動画を使ってクロス・プロモーションの広告展開をすることに注力している。

THE BRIDGE では、ゲームやアプリのスクリーン・キャプチャ動画を頻繁に掲載しているが、これを撮影する手順は簡単ではなく、特別なソフトウェアと手間を必要とする。Kamcord がゲームに搭載されれば、動画共有の手間を取り除かれ、平均的なゲーマーでも利用がしやすいものになる。

日本と韓国という、アジアで最もモバイルの発達した2カ国を Kamcord がターゲットとしていることは合点が行く。しかし、Kamcord にとって最も面白い市場は中国だと思う。Adi によれば、Tencent(騰訊)を出資者に迎えたので、WeChat(微信)がパートナーになったのはごく自然だった。Youku(優酷)などでユーザが作ったゲームの動画がシェアされていることを考えれば、中国は Kamcord にとって勝利をおさめやすい市場だろう。中国のローカルゲームを、彼らはレパートリーに加えるべきだ。

中国、日本、韓国への展開は、我々の最大課題です。プロダクトを中国語、日本語、韓国語にローカライズし、アジアで人気のある LINE、カカオトーク、WeChat などのメッセージアプリでコンテンツをシェアできるようにする計画です。ゲームのユーザ増加、ダウンロード促進につながるでしょう。ユーザにリッチなエクスペリエンスを提供したい企業と協業したいと考えています。

Kamcord はまだコミュニティの形成に注力しているが、マネタイズについては、インストールの促進から広告掲載まで、Kamcord には多くの選択肢があると思う。

もし日本のゲームデベロッパやパブリッシャーが、熱狂的なファンが動画を使い、ゲームを広げてくれる可能性に気づいていないとしたら、それは驚くべきことだ。多少の先見の明と、ユーザが作り出すコンテンツを信じる必要はあるかもしれないが、多くのゲームデベロッパが Kamcord のトレンドに載ることを期待したい。

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  1. 動画ファイルは大きなものではなく、概ね5〜10メガバイト程度である。

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