Internet.orgが高度2万メートルを飛行するドローンからインターネットアクセスを世界中に提供する計画を発表

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Internet.org(Facebook、Ericsson、MediaTek、Nokia、Opera、Qualcomm、Samsungが設立したインターネット接続を推進するイニシアチブ)は、インターネット接続のない世界の3分の2にネットアクセスを提供する計画を発表していたが、その具体的な内容が明らかになった。

ソーラーパワーで駆動するドローン(操縦者のいない航空機)を高度2万メートルの上空に飛ばし、そこからビームによるインターネットアクセスを提供するというものだ。ドローンは数カ月も上空に留まることができ、また素早く配備することが可能という利点もある。人口密度の低い地域では衛星を利用することも考えられている。

インターネットアクセスの技術としては、FSO(Free-space optical communication、自由空間光通信)が採用される見込み。赤外線のレーザービームを使ってデータの通信が可能となる技術だ。

より詳細な情報が掲載された資料がinternet.org上で公開されている。

この計画のためにFacebookは英国にある航空機関連のAscentaを2000万ドルで買収、5人のエンジニアをfacebookの新設するConnectivety Labという部門に組み込み、ドローンのデザインワークを進めているとのこと。他にも、NASAジェット推進研究所、NASAエイムス研究センター、国立光学天文台からもメンバーを加えている。

一方、Googleも「Project Loon」として気球を使ったインターネット接続を提供する計画を発表済みで、先日も米ネバダ州にて実験も行っている。また、ドローンメーカーのTitan Aerospaceを買収している。以前、Facebookが6000万ドルで買収することが噂されていたメーカーだ。

空から世界をインターネットで結ぶ計画は着実に進んでいると言えよう。

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