ガセネタや古い日付の記事をシェアしないために気をつけたい3つのポイント

SHARE:

4534782017_fc9823aeb5_zImage by Flickr

<ピックアップ> Sony Computer Entertainment Buys Xbox from Microsoft(ガセネタなのでリンクは貼りませんが、ソニーがXboxを買収という嘘ブログ)

古い日付の記事やガセネタ(特にエイプリルフールの話題)に飛びついてしまい、ソーシャルでシェアしたところとんでもないことになった経験、ありませんか?

私もあります。冒頭のものは書くかどうか一瞬だけ迷ったものです。事実ならすごい話題です。

ブレイキングニュースは驚きと共に伝播しますし、ソーシャル・ネットワークが構築された現在ではそこに「友人のシェアした情報」という一定の信頼感も加わり、驚くべき速さで拡散されるようになってしまいました。この延焼をくい止めるのはそう簡単ではありません。

では「火の元」とならないためにどうしたらいいでしょうか?

ここには私たちが実際にやっているニュースチェックの方法が役に立つかもしれません。そこで実際にこちらの記事をピックアップした際の手順をお知らせして、火の元にならない方法を共有したいと思います。

Appleがオーディオ器機のBeats_Electronicsを32億ドルで買収へ_-_THE_BRIDGE

<参考記事> Appleがオーディオ器機のBeats Electronicsを32億ドルで買収へ

もしこの記事がガセやエイプリルフールネタ、日付の古い話題だったりしたら恐らく書いた私やメディアへのダメージというのは相当なものになったでしょう。まず、最初にそういう「怖さ」があることを認識するのが大切になります。人間怖いなと思うとブレーキを踏むものです。

元ソースを探す

ニュースには必ず第一報があります。企業のリリースであれば企業サイト、特報であればそれを「抜いた」ニュースサイトがありますので、それを見つけましょう。例えばこのAppleのニュースを私はBusiness Insiderで知りましたが、BIの記事冒頭にある通り第一報は「The Financial Times」です。

で、ここで考えるわけですね。このソースは信頼できるのかどうか。もちろん誤報の可能性もありますし、信頼できそうで飛ばしまくってるニュース媒体もあるわけで、事実かどうかはこの時点でわかりません。ただ、全くの嘘ということでないことは理解できます。

検索して他誌が続いているかを確かめる

微妙なのがゴシップ紙にひっかかることです。日本では東スポのようにおなじみの話題も、海外メディアになるとゴシップなのかニュースなのか一瞬分からない場合があります。海外ゴシップに「速報!」とか見出しつけて流すと1週間ぐらい心に何かが残ったまま過ごすことになりかねません。

こういう場合は他の信頼できるメディアが続いているかをチェックするといいです。本当に重要なニュース、信頼できる話題であれば検索すればずらっと出てくるのですぐ分かります。

今回の場合は元々知ったのがBIで、その他にもMashableやTechCrunchと「ある程度」信頼できる媒体が続いていたので「事実は別として本当に抜きやがった」と判断して続くことにします。

日付をチェックする

問題は他の媒体が続いていない場合です。FTやWSJ(ウォールストリートジャーナル)など、日本では日経などですが、こういうニュース媒体が報じているのに他のメディアが続いていない、(特にソーシャル上に出てこないことが多いです)場合は日付が古い可能性があります。最近ではニュースアグリゲーションなどのサービスが発達したせいか、古い記事を掘り起こしてその話題を知らなかった(もしくは忘れてた)人を驚かせる場合も多いです。

大体この三つの手順でほぼ全てのガセネタは避けることができます。元ソースを見つけることはリンクを辿ればいいだけですし、検索は一発です。

問題はタイトルだけみて中身を読まないタイプの方ですね。こういう方は…勝手に燃えてください。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する