WeChatは忘れろ:中国の一番クールな新しいメッセージングアプリがセルフィー(自分撮り)で市場に挑む

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中国ウェブ業界における大企業の強さやスタートアップの多様性は、他の国でいえばGoogleやFacebookという構図と違って、通常1つのサービスがある程度独占しているわけではないことを意味している。しかし、メッセージングアプリはその構図は当てはまらない。中国にいる友人とチャットするにはWeChatを使う。他にもアプリはあるが実際のところはWeChatの独断場となっており、4億3000万超のアクティブユーザがそれを証明している。

しかし、そんなことで地元のスタートアップは新しいメッセージングアプリの開発を止めることはない。その中で、最も新しく最もクールなアプリの1つがCatchChatだ。人とシェアしたい自分撮り写真や、どんな画像や動画でも共有できるアプリで、テキストメッセージを重ねるオプションも用意されている。

CatchChatはホームページ上で「TapTalkに感化された」ことをあっけらかんと認めている。TapTalkのアプリに実際手を加えただけで、完成度を高めてインターフェースを必要最低限に抑えた作りになっている。実際は、Mirageの方に似た作りになっている。

TapTalkはSnapChatが進化したものとして4月に公開された。Mirageは7月に、Yoの後継としてMoshe Hogeg氏発案のもと公開された。CatchChatはだいたいMirageと同時期に発表され、InstagramのBoltもまた同じ7月に現われた。まるで浅瀬でバカ騒ぎをするような夏だった。

CatchChatは英語と中国語に対応しているが、ホームページは英語のみで表記されており、同社が、このクールで、同時に決して独自性があるとはいえないアプリでグローバルにユーザーを獲得しようとしていることを示唆している。

WeChatはここ数年でモバイルウェブを圧巻する存在へとなったが、一方でCatchchatはその単純明快さが心地よい。シャッターボタンは一つだけ。写真はタップを一回、動画は長押しで撮影する。その他、メッセージを送る友達を選ぶための「プラス」アイコンがある。グループを作ることもできる。以上だ。他のソーシャルネットワークと連携していないので、友達を探すには少し不便である。

もしかしたら、中国の都会に住むスマートフォンユーザーの20代の若者が、WeChatとは違ったものが欲しくてCatchChatに飛び付くなんてこともあるかもしれない。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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