韓国のSEWORKSが、モバイルアプリ・デベロッパ向け統合セキュリティサービス「AppSecure」を世界展開

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韓国のモバイル・セキュリティ・スタートアップ SEWORKS(에스이웍스)が、アプリの診断、アプリの難読化、アプリの管理まで、一度に行うことができる統合モバイルセキュリティサービス「AppSecure」を全世界ローンチしたと、25日発表した。

AppSecureは、アプリのリリース前からリリース後の管理までサポートする、モバイルアプリの統合セキュリティサービスである。 SaaS(Software as a Service)の形態で提供されるため、ユーザー開発者)がサイトを訪問し、いつでもどこでも、セキュリティサービスを利用することができる。このサービスは、1. AppSecure Scan、2. AppSecure Protect、3. AppSecure Track の3つの機能でで構成されており、ゲーム、金融などのアプリデベロッパ向けに、利便性の向上とともにセキュリティを強化したのが特徴である。

AppSecure Scan は、アプリのリリース前に、アプリのソースコードを抽出することができるかどうか、逆コンパイル(Decompile)可能かどうかをチェックして脆弱性を診断、セキュリティリスクなどを詳細分析してくれる。アプリのDEX逆コンパイル、Unity 3D DLL 逆コンパイル、SOデバッグが可能かどうかをチェックできる。

AppSecure Protect は、従来からある SEWORKS のアプリ難読化サービス「Medusah(메두사)」のセキュリティ機能を強化したもので、バイナリレベルの難読化との整合性機能をウェブ上で一度かつ容易に適用できるようにした。SDK の適用する際の手間が多かった従来のソリューションとは異なり、開発の完了後に簡単にセキュリティ適用ができる。 また、最も頻繁にハッキングが発生するモバイルゲームアプリのセキュリティのために、Unity 難読化(iOS、Android)機能も追加した。

AppSecure Trackは、アプリのリリース後も、アプリがセキュリティを維持できているか、管理、レポートを出す機能を提供する。アプリの偽造・変造、ハッキングツールの使用など異常の兆候が表示されたら、ユーザがこれをリアルタイムで確認することができる。また、開発会社が不正行為をしようとするユーザをブロックできる Kill-Switch 機能もサポートしている。

SEWORKSは、このサービスを3月2日からサンフランシスコで開催される Game Developers Conference (GDC) 2015 で紹介し、今後のグローバルなB2B販売およびマーケティングに拍車をかける予定だ。

SEWORKS の代表を務めるホ・ミンピョ(홍민표)氏は、次のようにコメントしている。

従来の自社技術の欠点を補完し、メジャーなグローバル企業から直接フィードバックを受けて、グローバル市場に適合した製品を高度化し、統合アプリのセキュリティサービスに発売することになった。今後も着実にアプリセキュリティ技術の開発に集中し、セキュリティと利便性を提供する。韓国国内のみならず、グローバルサービスとして定着することができるよう、グローバルセールス、マーケティング活動をしていく。

SEWORKS は、有名ハッカーグループ WOWHACKER(와우해커)のメンバーが中心となって設立されたモバイルセキュリティスタートアップで、現在、シリコンバレーをはじめとグローバルモバイルセキュリティ市場拡大のための本格的な動きを展開しており、設立から半年で、Qualcomm と Softbank Ventures から総額20億ウォン(約2.2億円)のシードラウンド資金調達に成功している。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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