beSUCCESSによると、韓国のホテル直前予約アプリ企業 DAILYHOTEL が、Sequoia Capitalから資金調達したことを発表した(調達額非公開)。Sequoiaが韓国の企業に出資するのは、eコマース企業Coupangに次いで2度目である。
シンガポールで DAILYHOTEL に雇用された最初にして唯一の人物、現地取締役兼地域部長の Audrey Khoo 氏との対談から、e27 は同社が11月半ばにも世界進出を予定しているとの情報を得た。
コールセンターを設置するため雇用を増やす計画です。確実に雇用を増やさねばなりません。(Khoo氏)
現在、DAILYHOTEL が運営するコールセンターのスタッフのほとんどが韓国語スピーカーであり、英語での問い合わせに対応できる人員は一握りしかいない。
なぜシンガポールなのか
数ヶ月以内にも、DAILYHOTEL が海外展開の拠点をシンガポールに置いたとお知らせすることになるだろう。

Khoo 氏によると、韓国とシンガポールには購買姿勢や消費傾向など類似点が多いのだそうだ。
この他にも韓国とシンガポールには、スマートフォンが普及しておりモバイルインターネットが優勢という共通点もある。「モバイルアプリを利用するためには上質なインフラが必要です」とKhoo氏は語る。
DAILYHOTEL の画像への依存度を考えると、不安定なインターネット接続状態の各国ユーザはアプリに不満を覚えてしまうだろう。
シンガポールは、(インターネットのスピードに関して)韓国に最も近い国なので、インドネシアのようなインフラがない国から始めるよりはよっぽど良いスタート地点です。インドネシアに行ったことがないようでしたら、アプリが使えないところでアプリをインストールする人はいないので、私たちがローンチするのも不可能です。というのも、インドネシアでは十分な帯域幅がないからです。(Khoo氏)
シンガポールのスマートフォンユーザは、iOSやAndroidアプリをダウンロードできるのだが、今のところ韓国語しかサポートしていないという矛盾と向き合うことになる。
DAILYHOTELはすでに香港とバンコクにも事業を伸ばしている。同社はまた最近ホテルレストラン予約サービス事業にも参入した。このサービスは現在、韓国でのみ可能だ。
東南アジアの競争

2年前の設立以来、DAILYHOTEL は韓国に登場したホテル直前予約サービスの中では最も人気が高い。
しかしながら、タイ拠点の競合HotelQuicklyがすでにサービス展開していることを考えると、東南アジアと香港進出には注意が必要である。
また、ホテル直前予約サービスを提供しているExpediaのようなスタンダードな旅行代理店オンラインサイトなどにも注意していかなければならない。
同時に、東南アジアでホテル直前予約サービスアプリ市場の競争が高まれば、消費者にとってはホテルの選択肢が増え、さらにリーズナブルな価格が提供されるのは素晴らしいことである。
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