インド発、短編映画製作者のための情報ポータル/クラウドファンディングサイト「Shortfundly」

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Shortfundlyチームメンバー.右端は設立者のSelvam M氏、中央は共同設立者のP Maharajan氏.

インド人は生来映画好きだ。ボリウッド以外にも、コリウッド、モリウッドやトリウッドといったローカル映画産業がいくつも存在する。スマートフォンやライブストリームデバイスの登場後も、インド人の映画好きは揺るがなかった。映画ファンは、公開初日を心待ちにして、大好きなスターが大きなスクリーンで悪者をやっつけるのを見るため近所の映画館に足を運ぶ。

短編映画産業自体も拡大を見せている。たくさんのフィルムフェスティバルが開催され、短編映画の製作者はそこで自身の才能と創造性をアピールできる。中には国際的な注目を浴びて有名になる者もいる。しかし、限られた予算とマーケティングスキル不足のため、多くのアーティストが日の目を見ないままとなっている。YouTube のようなプラットフォームがあるにもかかわらず、見落とされ、意図したオーディエンスに届かない作品も多い。

チェンナイ(南インドのタミル・ナードゥ州の州都)を拠点とする2人の起業家は、この隙間を自身のベンチャーで埋めようとしている。2人は短編映画製作者が作品を出品し、同時に映画ファンが素晴らしい短編映画に出会えるオンラインプラットフォーム Shortfundly をローンチした。

Shortfundly の設立者 Selvam M 氏はこう語る。

Shortfundly はオンラインテクノロジーとデータ駆動型メディア会社で、世界的マルチプラットフォームネットワークを通じて優れた短編映画とストーリーのキュレーションおよびシェアを行っています。この動画エディトリアルプラットフォームでは、世界のオーディエンスがデスクトップやモバイル機器で簡単にユニークなストーリーを鑑賞し、シェアすることができます。短編映画の製作者とフェスティバル開催者の橋渡しとなるのです。

このスタートアップは Selvam 氏と P Maharajan 氏(共同設立者)が2014年10月にローンチした。Shortfundly では、ユーザは最新短編映画の閲覧、自身の作品のプロモート、様々なフェスティバルへの出品、次作のクラウドファンディングなどを行うことができる。

ユーザはプラットフォームにフィルムをアップロードし、基本情報(監督や俳優名)を追加するだけだ。送信後、Shortfundly はオーディエンスに広く届けるため作品をプロモートし始める。ユーザはプラットフォームでフィルムを閲覧し、点数をつけ、レビューや感想を書き込むこともできる。そうすれば、メーカーのスキルアップにも貢献することになる。

ユーザは言語やカテゴリー別に短編映画を検索できる。

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市場には YouTube や Vimeo といった類似サービスがあるが、Shortfundly は別だと Selvam 氏は言う。

YouTube や Vimeo はオンライン動画ストリーミングサービスを提供する素晴らしいプラットフォームです。しかし、短編映画や製作者用に作られたものではありません。特定のカテゴリーの短編映画を見ようとすると、特別な検索が必要です。そこで、ユーザが煩わしい検索をすることなく手早く短編映画を閲覧してシェアできる新しいプラットフォームを作ることを思いついたのです。

Symbiosis Institute of Management Studies を卒業し、「画面分割アクションバー機能付きビデオ再生」で特許を得た Selvam 氏はこう付け加えた。

Shortfundly にはすでに900人以上の短編映画製作者が登録している。Selvam 氏によると、プラットフォームの月間平均閲覧数は1万5,700ビューに達するという。

短編映画製作者のための LinkedIn

基本的に、弊社サービスは3つの機能を備えています。一つ目は短編映画製作者の LinkedIn、次に短編映画検索専用プラットフォーム、最後に製作者向けクラウドファンディングプラットフォームです。

クラウドファンディングの始まりは Ketto や Kickstarter に非常に近いものでした。インターネットキャンペーンで多くの人から少しずつお金を出してもらい、フィルムプロジェクトをまかなえる大きな資金を集めるのです。フィルムが完成して上映にこぎつけたら、製作者は当然投資家に還元しなければなりません。

スタートアップの主な収入源は広告とフィルムフェスティバルとの提携によるものだ。

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市場には他にシンガポールを拠点とする Viddsee とカナダの Film Shortage といった短編映画プラットフォームがある。昨年9月、Viddsee は日本を拠点とする CyberAgent Ventures が主導したラウンドで230万ドルの資金を獲得した(訳注:原文では、金額は非公開とされている)。

Selvam 氏によれば、インドの短編映画産業は断片化しているので、そこに大きな可能性が秘められているという。推定に従えば、同産業は2014年に21億米ドル規模であったのが2020年には34億米ドルに達するとみられており、年10%の割合で拡大すると目されている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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