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Withingsの共同設立者Cédric Hutchings氏は、Nokiaに自身の会社を売却したことはゴールではなく新たなスタートであると明言した。
パリを拠点とし、コネクティッドヘルスデバイス業界を牽引するWithingsが今年、フィンランドのNokiaに1億9,200万米ドルで売却されたことが発表された時は少し驚いた。フランスでは、大きなエグジットへの驚喜から、Withingsが独立したフランス大手企業に成長する可能性がなくなったことへの落胆まで、さまざまな反応が見られた。
Hutchings氏はこういった反応を理解しているが、彼にとってこの取引はビジネスを加速させ、巨大な規模に成長させるためのものだ。今回その武器となるのは言うまでもなく、彼が現在働く企業Nokia Technologiesである。
「私たちには大きな目標があるのです」とHutchings氏は言う。「Nokia Techは新しい会社です。Nokiaで新たに種をまき、ビジネスを構築するには非常に強力なポジションにつけています」。
今日、ニューヨーク市のLa French Touch ConferenceにてHutchings氏にインタビューすることができた。フォローアップインタビューではオフステージでも話をした。
これにより、Nokiaをより深く理解し、Withingsがどのように生かされるかがわかった。2008年にHutchings氏とÉric Carreel氏が設立したWithingsは、Activitéスマートウォッチ、Pulseフィットネストラッカーといったヘルスコネクティッドデバイスラインを開発し、最近ではScalesというコネクティッドバスルーム用体重計を発表している。
Withingsがさらなる商品の開発を約束し、順調な成長を続けていたおり、突然Nokiaとの取引が浮上したかのように思われた。これほどまでに驚いたのは、Nokiaが数年前、かつては強力な商品であった携帯電話ビジネスの残りをMicrosoftに売却し、コンシューマーテックから身を引いたことが広く知られていたためである。
代わりに、Nokiaは自社ネットワークビジネスに注力し、フランスのAlcatelを買収して賭けに出ると思われていた。現在、この案件はより大きな企業Nokia Groupの一部となっており、同社収益の90%以上を占めている。
しかし、Nokiaは自社を変革し、サニーベールを拠点として約800人の従業員を擁するNokia Technologiesを立ち上げた。
Nokiaは新しく設立したNokia Technologiesに自社特許3万件を移した。Hutchings氏によると、これらの特許収入は年間8億米ドルになるという。また、同社は2015年、マッピングユニットHereの売却によりさらなる資金を得ている。
それがまさにNokia Technologiesがシリコンバレーで最も恐れられる会社である所以だ。テコ入れが必要なレガシービジネスがなく、豊富な軍資金、最高級のエンジニアと多彩な市場に参入する意気込みを備えている。
Nokia Techが初めて大きく取り上げられたのは、昨年OZOバーチャルリアリティカメラを開発したDigital Mediaビジネスグループを立ち上げた時のことだ。
次に注力するのはデジタルヘルス分野であったため、同社はWithingsと200人の従業員の吸収を決断することとなった。Hutchings氏は今後このビジネスを運営し、Nokia Tech社長Ramzi Haidamus氏へ直接報告を行うこととなる。
Hutchigs氏はNokiaが考えている他の分野については言及していないが、Nokiaがその他分野へ積極的に参入していくこと、そして大きなインパクトを与えるリソースがあることを明らかにした。
これらはすべて、Nokia Technologiesがコンシューマーテックに向けて加速することの裏付けに他ならない。Withingsはそのアグレッシブさと大きなビジョンを受け、買収を受け入れたのだ。
Hutchings氏はこう語った。「私たちはとてつもなく大きな企業の一部になるのです」。
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【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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