パリ拠点のハードウェア特化VC兼コミュニティ「Hardware Club」、1号ファンドの規模を5,000万米ドルにまで拡大

SHARE:
Harrods にある Hardware Club の展示ブース
Image credit: Dan Taylor

コミュニティドリブンのプラットフォーム Hardware Club は11日、同社の1号ファンドのきぼを5,000万米ドルにまで拡大したと発表した。同社は、アーリーステージ投資のインパクトの拡大を模索していた。

約4年前にパリでローンチした Hardware Club は、サンフランシスコと東京にオフィスを構える。同社は互いに助け合うことができるハードウェアスタートアップのネットワークコミュニティを形成しており、製造には Foxconn(鴻海/富士康)、流通には Amazon や Target といった大手企業をパートナーに擁し、クラブメンバーを開発のあらゆる面で支援する。

昨年 2,800万米ドルのファンドを組成して投資に参入したが、今回それが5,000万米ドルに拡大したことになる。同社によれば、Isomer Capital、Draper Esprit らが新たな投資家に加わった。当初からの投資家には、Foxconn や Arkéa がいる。

Hardware Club は調達した資金を使って、ヨーロッパやアメリカに拠点を置く、プレシードないしシリーズ A ラウンドのハードウェアスタートアップ20社を、今後18ヶ月間にわたり支援する。

Hardware Club の共同創業者で CEO の Alexis Houssou 氏は、次のように述べている。

大きな問題を解決するために、ソフトウェア、ハードウェア、データを組み合わせられるスタートアップにこそ未来がある。野心的なハードウェアプロジェクトのローンチを恐れない起業家が増えたことは良いニュースであり、ヨーロッパやアメリカで多くの彼らをサポートしていきたい。

Hardware Club は、Houssou 氏と Barbara Belvisi 氏により設立された。Belvisi 氏は今年、Harware Club を離れたが、他のパートナーには Jerry Yang 氏や Aymerik Renard 氏らがいる。

同社のネットワークには、39カ国にわたりスタートアップ470社が参加しており、大企業側には Foxconn、Amazon、ホンダなど150社がパートナーとして参加している。これまでの投資先は、Cowboy Bike、Alcatraz AI、Automata、Left Hand Robotics など28社。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する