Pokemon Goがモバイルゲーム収益ランキングで史上最速でトップに、Clash Royaleの記録を破る

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上: ピカチュウがやってきたぞ、王様よImage Credit: Jeffrey Grubb/GamesBeat
上: ピカチュウがやってきたぞ、王様よ
Image Credit: Jeffrey Grubb/GamesBeat

モバイルゲームが爆発的なヒットを飛ばすことは珍しいが、2016年でこれを成し遂げたゲームが二つある。そして、直近のヒット作は既にこれまでのヒットの記録を平凡なものにしつつある。

Pokemon Goは、アプリマーケット追跡会社のApp Annieの調べによると、iOSとAndroidの収益において史上最短でナンバーワンとなったモバイルゲームだ。同アプリはこの記録をiOSでは1日以下、Androidでは4日で打ち立てた。

これまで、この記録を保持していたのはSupercellが開発した戦略対戦ゲームのClash Royaleで、トップに達するまでに iOSで2日、Google Play上で7日かかっていた。SupercellはClash Royaleをローンチしたのは、長いあいだ良い興行成績を残してきたClash of Clansをいまだにプレイしている何百万ものファンによる熱狂と期待に応えるためだ。一方で、Nintendoはより幅広いユーザーを惹きつけている。

Pokemon Goはまだ公式には3カ国のみでしか利用可能ではありませんが、既にNiantic Labsに100万ドル以上の純収入を生み出しています。サーバーの問題が少なくなり、世界展開し、よりソーシャルかつプレイヤー同士の対戦機能が増えれば、年間10億ドル以上のランレートになることは容易に想像できます。

App Annieのコミュニケーション担当Fabien Pierre-Nicolas氏はこのように語る。

Pokemon Goが年間10億ドルを生み出すとしたら、それは少なくとも米国または日本のアプリストアで12ヶ月連続でトップ5を維持することを意味する。そのためには、プレイヤーのエンゲージメントを維持し、彼らに継続してお金を払ってもらう必要がある。それは簡単なことではなく、この早い蜜月が終わりを告げたあとにもプレイヤーを惹きつけ続けるために苦戦することになるかもしれない。

「Pokemonというブランドがあれば、ゲームのコンセプトに関わらず、何千万ダウンロードが約束されます」とNewzooのファウンダーでアナリストのPeter Warman氏はGamesBeatにこう話す。「地球上で最も大きなゲームとエンターテイメントIPの一つですから」。

同時に、Warman氏はこのゲームがもたらしている額の大きさに驚きも示している。だが、彼はこれが永遠に続くとは思っていない。

Pokemon Goに関して驚いたのは、最初の数日で数百万ドルを生み出したことです。Nintendoにとっては、最近時価総額が一気に100億ドルも上がったように、すばらしいニュースであることは明らかです。私がこのゲームについて懸念している点は、その寿命です。コンセプトの新鮮さはやがて薄れますし、競合による模倣も起こります。

だが、このゲームのコンセプトがクローンを惹きつけたとしても、クローン達は本物のPokemonを扱うことはできない。またアプリ開発者は、ピカチュウの模倣品のために35℃の炎天下の中をユーザーが外を歩きまわるかを知るには、多くのことを学ぶ必要があるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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