医療体験のリデザインに向けてーーCFOに採用担当、法務統括にマーケティング統括など体制強化が進むメドレー

by Junya Mori Junya Mori on 2016.8.9

MEDLEY member

オンライン病気事典「MEDLEY」や遠隔診療ソリューション「CLINICS(クリニクス)」等の医療関連サービスを提供するメドレーの体制強化が進んでいる。

2016年7月には、元クックパッド執行役員の加藤恭輔氏がメドレーの経営に参画し、JPモルガン証券にて10年間、国内外の事業法人及び金融機関の資金調達業務及びM&Aアドバイザリー業務に携わった河原亮氏がCFOに就任した。

元クックパッド執行役員の加藤恭輔氏がメドレーの経営に参画

両氏に加えて、今年度に入ってからメドレーには様々な人材が入社している。弁護士の田丸雄太氏が法務統括責任者としてメンバーに加わり、グーグルにてGoogle Appsのセールス・マーケティングに従事していた田中大介氏が「CLINICS」事業のマーケティング統括に就任している。

メドレーが成長していく上で重要な法務とマーケティング

豊田氏「メドレーは医療を領域としているので、法務は非常に重要です。田丸は、商社で海外のM&A案件に携わるなど、弁護士としてだけではなく、ビジネス視点で法務を見ることができる人間です。今後、海外への展開も見越した上で、重要な役割を担ってくれると考えました。

田中は、元々Googleのエヴァンジェリスト。遠隔診療という領域でも、自分たちがやっているに自信を持ち、世の中に広げていくという意味では共通する部分が多いと考えています。遠隔医療を適切なメッセージと共にどう広げるのかを担ってもらいます」

2人が入社した経緯について、メドレー代表取締役医師の豊田 剛一郎氏はこう語る。

田丸氏「元々、外資系法律事務所にて弁護士としてクロスボーダーM&Aや一般企業法務のアドバイザリー業務に携わりました。その後、大手商社のM&A推進部門にて、法務以外の面も見ながらM&Aに携わりました。

法律のコンサルティングをするのか、AIを導入しているような先進的な法律事務所を経験するのかなど、今後について色々と考えていましたが、どれも決め手にかける状態。そんなときに、瀧口と話になり、お互いに話をしていたらピースとしてはまることがわかりました。

社会を大きく変えうるサービスに身を置き、まだ、法律が固まりきっていない中で法務をきっちりやりながら、時々に必要な事業提携ニーズに対応していきます」

田中氏「Googleの法人部門で、Google Appsのエヴァンジェリストをしていました。辞めるつもりはなかったのですが、たまたま瀧口と話す機会があり、遠隔診療の話を聞きました。

以前から、直感的にピンとくるところに身をおきたいと考えているのですが、遠隔診療には今後必ずやってくるという大きなストーリーがある。その領域に挑戦しようとしているのに惹かれました。

メドレーで自分に何ができるのかは悩みましたが、以前スケールしきったクラウドサービスに身をおいた人間として、見てきた景色をどうメドレーの文脈に合わせて提供できるかを考えていきます」

と、田丸氏と田中氏はそれぞれ、メドレーに入社した経緯と意気込みについて語ってくれた。

現在、新しくメドレーに入社したメンバーは、必死にバリューを出そうとしている状態だという。代表である豊田氏自身も「自分がどんなバリューが出てるのか」を考えることが増えているそうだ。

実力ある人材が揃うことで、さらに外の人材を呼び、刺激し合ってバリューを発揮しようとする流れが生まれている。

事業の成長に追いつくよう採用を強化

豊田氏「加藤は元公認会計士でありながら、事業のグロースも担えるなんでもできる人間。会社のどこのピースにもはまる人材だし、クックパッドでの業績もある。ぜひ入社してもらいたいと考えていました。メドレーでは採用を見てもらいつつ、4つあるうちの事業のひとつの舵取りも任せて、伸ばしてもらえたらと考えています」

加藤氏「私は2人と違って、何社も会って、自分に合うか、会社が伸びそうかを見ていきました。メドレーは、大きなマーケットで社会性の高い事業に挑戦している。かつ、本気でチームを組成している。それが魅力でしたし、可能性を感じました。

メドレーの経営陣は30代前半で固まっています。私はクックパッドで、40代後半の経営者と一緒に仕事をしていたことから、経験は会社経営のために重要なことだと認識していました。メドレーの若さは良さでもあるし、危うさでもある。そこを支えていけたらと考えています」

徹底的に比較検討した上で決めた加藤氏は、メドレーのポテンシャルには自信があると語る。

基幹事業も成長し、新たな事業も立ち上がっている同社が成長していく上で現在重要なのが採用だ。

加藤氏「メドレーでは、事業がスピード感もって立ち上がっています。速度を支えるためには、デザイナーやエンジニア、ビジネスなど、もっと人に入ってもらわないといけません。

こうした採用を担当するためにメドレーに入りましたが、入社初日に採用以外にオンライン病気事典「MEDLEY」の事業も担当することになりました。私自身が可能性を感じている事業ですし、会社を伸ばしていくために「MEDLEY」を担当したいと思いました」

加藤氏が入社を決めた一週間後には、CFOの河原氏の入社も決まった。続々と人材が入社しており、それに伴って会社の状況も変化してきている。

サービス全体のデザインができる人材を

現在、メドレーでCTOを務めている平山宗介氏が入社したのは、約1年前の2015年7月。エンジニアは5名に満たない状態のところから参加し体制の立て直しに取り組んだ。現在、メドレーはエンジニアが15名。ひと月に1人ずつ増えているという。

平山氏「メドレーはエンジニアも不足していますが、デザイナーが足りていません。私たちが求めているのは、ただ言われたことをやるデザイナーではありません。

もっと広義のデザインに取り組むことができるデザイナーです。メドレーが取り組んでいるのは、医療体験を新しいものにすること。新しい体験を提供していく上で、どのようなサービスにしていかなければならないかを考え、デザインできる人を必要としています」

医師の意見を聞きつつも、それを鵜呑みにするのではなく、対等な立場で議論し、サービスを開発していく。それがメドレーが重視している姿勢だ。

豊田氏「メドレーで大事にしているのは、「Can do」と「Public」のマインドです。医療業界でやれないことを考えるのは簡単なんです。そのため普通のベンチャーよりも、課題にぶつかったときのワクワク感を楽しみ、前へと進もうとする推進力の強い人が必要です。あとは、事業の内容的に世の中のためになる事業に携わることにやりがいを感じる人が向いていると思います」

メドレーには、医療業界を変えようと活動する医師が多い。パッションもって業界を変えようと取り組む人々を支えたいという思いとスキルをもった人材も集まってきている。

今後予想される組織の拡大に備えてCFOも入社し、管理・財務面など組織の基盤部分の整備も始まった。体制の強化が進むメドレーの今後に、ますます注目したい。

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