Alibaba(阿里巴巴)、インドネシアのマーケットプレイス最大手Tokopediaの5億米ドルの資金調達ラウンドをリードか

by Tech in Asia Tech in Asia on 2017.8.5

Alibaba(阿里巴巴)が Tokopedia への投資に向けた交渉を進めている、と Bloomberg が今朝(7月25日)報じた

インドネシアの e コマースマーケットプレイス Tokopedia の5億米ドルの資金調達ラウンドを Alibaba がリードするのではないかとみられている。同ラウンドには既存投資家としてソフトバンクと Sequoia Capital も参加する予定。

今年の初めにも、Alibaba のライバル中国企業 JD(京東)と Tokopedia が投資交渉を行っている、と Bloomberg は報じていた。だが、JDと Tokopedia がこの噂を認めることはなかった。

実際にこの交渉について知る人物から Tech in Asia が得た情報によると、JD は、Tokopedia を含めた多くのインドネシア企業と投資交渉を行っていたが、ここ数週間は Tokopedia との交渉は行われていないようだ。

インドネシアの Taobao(淘宝)

中国テック企業らは東南アジアにおいて確固たる地位を築きつつある。

Alibaba にとって、Lazada 買収は最大の賭けだったと言える。Lazada は東南アジア全域で事業展開を行うシンガポール企業。

幅広い商品や独自の倉庫、ロジスティクスを活かして e コマース事業を行っており、さらにサードパーティの小売業者とも連携している。

2012年にインドネシアで事業を開始した Lazada は、厳しい競争を強いられながらもインドネシア諸島でトップのオンラインショッピングサイトとしてその地位を確立してきた。それ以外の企業、例えばTokopedia、Bukalapak、Blibli、Sale Stock などのインドネシアスタートアップや、OLX、Zalora、Shopee などの地域密着型のプレイヤーや国際的なプレイヤーたちは、それぞれ異なるビジネスモデルによってインドネシア市場での地位を獲得している。

Tokopedia は2010年に設立された C2C マーケットプレイスで、プラットフォーム上では売り手と買い手が直接つながることができる。同社の一番のライバルは Bukalapak。

Tokopedia は、ビジネスモデルが Alibaba の持つC2Cマーケットプレイス Taobao(淘宝)に似ており、「インドネシアの Taobao」と称されている。

Alibaba による Tokopedia への投資が実現すれば、インドネシアのeコマース業界における Alibaba の地位は確固たるものとなる。そしてさらに、Tokopedia と Lazada は協力関係を築き、一流ブランドから個人の販売業者に至るまでオンラインショッパーのニーズをカバーすることができるようになる。

Lazada で CEO を務める Max Bittner 氏は、Alibaba が Lazada の過半数株式を取得してから両社は協力し合う方法を模索している、と Tech in Asia に対して今年2月に語っている。

例えば、Lazada で提供されているブランドの一部は現在 Alibaba の Tmall(天猫)でも販売されている。こうすることで、ブランド側は海外の新たな潜在顧客にアクセスできる。 逆に、Lazada も Tmall のブランドを販売したり、Taobao の物流を一部担っている。Bittner 氏は詳細を明かさなかったが、両サイトの決済システムを統合することも計画されている。

インドネシアにおける Tmall、Taobao、Tokopedia の間でも同様の相乗効果が生まれる可能性がある。

Alibaba が Tokopedia の資金調達ラウンドをリードすることになれば、Alibaba にとってはインドネシアスタートアップへの初めての直接投資となるのだが、かといって、同社がインドネシアに明るくないというわけではない。

Alibaba 傘下の決済企業 Ant Financial(螞蟻金融)は、メディア企業 Emtek とジョイントベンチャーを立ち上げ、Emtek が運営する Blackberry Messenger(BBM)用のモバイル決済サービスと金融サービス商品をローンチした。 また、Emtekは、Tokopedia の競合である Bukalapak の過半数株式を保有している

Alibaba のクラウドコンピューティング部門は、2018年の第1四半期末までにインドネシアにデータセンターを開設する予定。

また、Alibaba は、UC Web(優視)を通じてブラウザとニュースアグリゲーションサービスをインドネシア市場に展開している

Alibaba-Tokopedia-Lazada の連携が現実のものとなれば、現地のスタートアップらは独自の提携グループを形成しなくてはならなくなる可能性がある。彼らが喉から手が出るほど欲しい資金とテクノロジーの専門知識を中国企業は持っているのだ。

Tokopedia の初期投資家である East Ventures は、同社にとって Alibaba の投資は何を意味するのか、そして、この投資がインドネシアの e コマース業界にどのような影響を及ぼすかについて、コメントを差し控えた。Tech in Asia は同じく初期投資家の Beenos にもコメントを求めたが、今のところ返答は得られておらず、Tokopedia からのコメントもない。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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