
Facebookは今日、メッセージタイプの広告をより多くの企業に対して展開すると発表した。Messenger広告は少数企業に対して提供されていたが、今後数カ月以内にすべての企業が利用できるようになると同社はブログ記事で伝えている。
他のメッセンジャー型広告と違い、スポンサードメッセージはMessengerのホームスクリーン上でポップアッップするようなことはしない。実際、それらは他のFacebook Messengerでやっている会話と同様に表示される。
以前に決定されたFacebook Messenger広告やマーケティングルールに基づいて、こういった類のプロモーションメッセージが24時間に一度送られるかもしれないとしている。これらはビジネス向けのFacebook Messengerのボットやアカウントと以前に会話したことのあるユーザーに対してのみ発信されるそうだ。
FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は投資家向けの同社の第3四半期の決算報告で、顧客とのコミュニケーションにおいて毎月2000万以上の企業がFacebookを使用していると明かしている。
スポンサードメッセージの送信に関心のある広告主は、カスタムオーディエンスを作成する必要がある。このカスタムオーディエンスは、リターゲティング広告に利用されるもので、クリックをさせるようなコール・トゥ・アクションやMessengerボットの削除を設定したり、シンプルに新たなMessengerボットのユーザーをターゲティングする目的で使われる。
Facebookのメッセージングアプリによる広告とビジネスサービスは、今夏の収益化に関して疑問符がつくとされていた2017年の後半から着実に成長している。7月に開催したイベント、MobileBeatの壇上で、Facebook Messengerの製品担当責任者であるスタン・チャドノフスキー氏は、徐々に世界中のMessengerホーム画面に広告を出すと明かしていた。そしてここ数週間の間にFacebookはMessengerの広告キャンペーンの形式について公開している。
なお、同社は同時に認証WhatsAppビジネスアカウントと有料のWhatsAppカスタマー・サービスアプリも公開している。
Facebook Messengerが広告プロモーションやマーケティング素材を公開したのは2016年8月で、プロモーション素材に初期の制限をかけて実施した。Facebookニュースフィードに広告が表示されたり、Messenger上で人間やボットがチャットするような体験性のある広告は、2016年11月のMessenger Platform1.3の公開以降で利用可能となっている。以降、同様の広告体験はInstagramに拡大している。
WhatsAppとFacebook Messenger は世界中で月間のアクティブユーザー数が10億人を超えている。SkypeやAppleのiMessage、Twitterなど、何億人ものユーザーを持つ他のチャットアプリと同様、企業と顧客をつなぐ目的で彼らと競合している。
シリコンバレーでもこういった会話型のビジネスモデルを取り入れるようになったが、アジアでは既にビジネスの大きな部分を占めるようになっている。例えばWeChatとLINEは、それぞれ2014年から2015年にかけて広告を提供開始しているのだ。
広告はLINEを運営するLINE Corporationの中で最も高い収益を上げる。10月下旬に発表された決算によると、10月に発表した四半期決算で3億7100万ドルの売上高のうち47%は広告で、前年同期と比べて40%増加しているという。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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