この調達に参加した個人投資家には、九州出身の起業家であるアラタナ代表取締役社長の濵渦伸次氏、元 Uhuru Technical Rockstars 代表で現 tsumug Tech Lead の部谷修平氏など、九州のスタートアップコミュニティーのプレイヤーの顔ぶれがちらほらと見える。福岡市で明星和楽などのイベントを仕掛けるスタートアップコミュニティーのキーマン村上純志氏は「スタートアップコミュニティーが活性化するためには、ベンチャーキャピタルだけではなく、個人投資家も必要だ」と語っており、福岡市内に個人投資家を増やしていく活動に着手している。
最近は、ヘルスケア系スタートアップへの投資の勢いが増している。例えば Lumity は1,900万米ドルを調達して、データ主導のレコメンデーションを企業の健康保険制度に提供している。Livongo は5,250万米ドルを確保し、企業やヘルスケアのプロバイダーによる支出の最適化に貢献している。1,800万米ドルを手に入れた Vida Health はヘルスケアのコストを削減し、オンデマンドのヘルスケアコンシェルジュ Accolade は9,400万米ドルを獲得した。
ただし、多くのメンタルヘルスのスタートアップに対する投資も成熟化しつつあるようだ。ニューヨークを拠点とする AbleTo は昨8月、行動保健のプラットフォームで3,660万米ドルを調達したと発表した一方、英国を拠点とする Ieso Digital Health は、心理療法と認知行動療法(CBT)を提供するプラットフォームで2,400万米ドルを手にした。これに関連するのが瞑想系プラットフォームで、最近3,670万米ドルのラウンドを終えた Headspace があるほか、Y Combinator 卒業生の Simple Habit は、地球上のストレス解放に向け少額ながら250万米ドルを調達した。
これまでに GV は数々のヘルスケアスタートアップに投資してきた。一方 Quartet は、2016年の4,000万米ドルのシリーズBラウンドをリードした Alphabet にとって、メンタルヘルスに特化した投資先第一号だ。GV はシリーズ C ラウンドの投資では二番手に甘んじたが、今回の最新ラウンドでは F-Prime Capital Partners と Polaris Partners の既存投資家2社がリードした点は注目される。
F-Prime Capital のエグゼクティブパートナーである Carl Byers 氏は述べている。
「1/1 エリュシデータ」は、アニメ「ソードアート・オンライン」の主人公キリトが使用する片手剣を再現したスマート・トイ。2,000個以上の LED や6軸センサーでアクションに合わせて音と光を発するだけでなく、「スターバースト・ストリーム」と作中のソードスキル名を発声すると特定のアクションが始まる音声認識機能も搭載している。販売想定価格は6~9万円程度。
Qvie Image credit: Cerevo
「Qvie」は、3G/4G やバッテリーを内蔵した小型の自動販売機。電子ペーパーのディスプレイから QR コードを読み取るか、NFC 対応のスマートフォンをかざして現金不要で決済でき、Airbnb といったシェアリングエコノミーで誰でも無人販売ができるようになる。販売想定価格は3~4万円程度。