会員制コワーキングスペース「NeueHouse」が3,000万ドルを調達。同社コワーキングプレイスは高いデザイン性のリビング、カフェやシアタールーム、撮影スタジオなどを併設。競合他社と比較して1平方フィートあたりの収益率は高いという。現在は入居待ちが発生するほどの需要を抱える。- NeueHouse locks in $30 mln
U30(30歳以下)の IT エンジニア育成コミュニティを運営する TechBowl(テックボウル)は7日、XTech Ventures と、ペロリの元代表取締役で個人投資家の中川綾太郎氏から資金調達を実施した。調達額は明らかにされていないが、関係者の情報を総合すると、数千万円程度と見られる。
TechBowl は、サイバーエージェント出身で同社の関西エリアの技術職採用を担当していた小澤政生氏が設立。今回調達した資金は、共にサービス立ち上げを担う仲間を採用し、プロダクトを開発するために充当する模様だ。ラウンドとしてはシードで、このフェイズでの外部調達はやや前のめり感はある。同社には Web サイトもまだ無いため、現時点での事業可能性は小澤氏が思いを綴った note に見出すより他ない。
IT エンジニアの育成、転職支援サービスはこれまでにも紹介してきたが、TechBowl が差別化しているのは、メンターが全員現役のエンジニアである点だという。テックスタートアップや IT 企業などでバリバリに働いているエンジニアが、TechBowl で育成を担当する。副業が解禁される風潮が追い風となり、彼らが本業で所属する企業からも理解が得られやすい環境が整ってきたようで、メンターはすでに50名集まっている。
小澤氏は、THE BRIDGE とのインタビューで、若い人が IT エンジニアに職業に就く上で、これまでは説明会やインターンシップに参加するしか方法が無かった中で、地方にいながらにして開発経験を習得できる仕組みを確立したいと語った。現時点ではオンライン教材は存在せず、担当メンターが一人ずつオンライン面談した後、応募者を受け入れる体制をとっている。エンジニアの育成フェイズに応じて担当メンターが変わる可能性はあるが、教える側と教えられる側との関係性構築に重きを置いているようだ。
企業の担当者は毎年々々、エンジニアという少ないパイを奪い合うのに疲弊してきた。パイ自体を増やす仕組みを作らないと、問題が解決できないというのは、みんなが思ってきたこと。業界全体で IT エンジニアを増やしていこうっていうコンセプトが面白い、と TechBowl に大きな期待をしてもらっている。(小澤氏)