
Image credit: LOGIVAN
ベトナムを本拠とする物流スタートアップの LOGIVAN が、アジアのエンジェル投資家とベンチャーキャピタル企業から550万米ドルを調達したことを発表した。Matrix Partners China(経緯中国)の創業マネージングパートナー David Su(徐伝升)氏がファミリーオフィスを通して出資したほか、インドネシア・ジャカルタを本拠とする Alpha JWC Ventures もこれに参加した。
報道発表の中で同社は、これまでで最も多い金額を調達したラウンドだったとコメントした。LOGIVAN は昨年、2つの資金調達ラウンドをクローズした。4月に Insignia Ventures Partners から60万米ドルを調達。そして Ethos Partners、Vinacapital Ventures、Insignia から175万米ドルを調達した。今回のラウンドによって、時価総額は非開示ながら総額790万米ドルを調達したことになる。
David Su 氏は出資理由を次のように語っている。
成長が続く東南アジアにあって、ベトナムは新たな希望の星です。過去数年に中国で目にしてきたのと同じような成長が期待できるところです。ベトナムの物流業界はきわめて分断されており、物流コストが GDP に占める割合は23%と高いほか、国内にあるトラックの90%を保有しているのは個人事業主です。Manbang(満幇)が成功を収めたことからすると、LOGIVAN もそれに倣える可能性があります。
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新たな資金を獲得した LOGIVAN は、データアナリシスやプラットフォーム間の統合に投資し、サプライチェーンの効率性向上、ユーザ体験の最適化を目指す計画だ。他にも人工知能(AI)アプリ、トラックのマッチング、(復路を空荷で走行するトラックの利用を最適化するための)運賃アルゴリズム、人材にも投資していく。
LOGIVAN は2017年11月、ケンブリッジ大学を卒業した Linh Pham 氏がベトナム南北間の州で貨物輸送サービスを提供するために設立された。また、2018年、2万2,000を超える配送パートナーと「あらゆる種類の商用トラック」をつないだことを明らかにした。1万社もの荷主が同社のシステムに登録している。
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