注文から数時間でカスタムメイドの家具を製作する、インドのロボティクススタートアップOrangewood

by e27 e27 on 2019.2.18

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(左から)Orangewood 共同設立者 Akash Bansal 氏、Abhinav Das 氏、Aditya Bhatia 氏

アーメダバードのナショナル・インスティテュート・オブ・デザインの卒業生 Aditya Bhatia 氏はかつてデリーで家具のデザイナーとして働いていたが、業界全体の機能の仕方に不満を持っていた。彼が気付いたのは、伝統的な家具設計スタジオで設計され作られる特注品の大半は完成までに2か月から3か月かかり、そこに多くの手作業が含まれていたことだった。

Bhatia 氏は全体的なコンセプトを書き換えようと決意し、新時代の技術を活用して変化をもたらすことができると考えた。彼はスタートアップ設立の経験を持つ2人の友人、Abhinav Das 氏と Akash Bansal 氏のもとを訪れ、ブレインストーミングを行った。

Das 氏は e27にこう話した。

私たちは全体のプロセスをより良くすることから考え始め、木材を高速で精密に切ることができるスマート CNC(computer numerical control)木工機械を作ることを考えました。こうして Orangewood Labs を設立することになったのです。

2017年後半に設立されノイダ(デリー近郊)とデラウェア(アメリカ)を拠点とする Orangewood は、ロボティクスを使い、需要に応じて特注品の家具を作るデザイン主導のスタートアップである。在庫ゼロモデルを採用している同社は、クライアントから注文を受けて数日のうちに家具を作り、同じ日に出荷することができるとしている。本格的に稼働を始めれば、これを数時間にまで短縮することができるという。

Orangewood のロボットは安価、軽量、そして展開しやすいものである。これらのロボットはインターネットにつながっているため、簡単にクラウド上でアプリケーションを実行して遠隔操作することができる。

Das 氏は次のように述べた。

弊社は需要に応じて特注品の家具を作ることができ、他とは一味違ったユニークなものをお求めのお客様をすぐにお手伝いすることができます。ロボットを使って家具の部品を作ることでミリメートルレベルの正確性があります。弊社は世界中のデザイナーによる新しいデザインを実質的に制限なくご提供できます。

Orangewood の顧客の多くは特注品の家具を必要としつつも完成まで2か月も3か月も待ちたくはないという企業である。同社はインドの複数のコワーキングスペースのためにも家具を設計している。

CEO である Das 氏は言う。

弊社は今のところ、月ごともしくは製品ごとにお客様に支払っていただくサービスモデルを採用しています。

Orangewood はアメリカ、中東、そしてインドのような国々のビジネスをターゲットとしている。

同社は Y Combinator(YC)の2018年冬季バッチに参加していた。そこで3人は、彼らが尊敬し後に続きたいと思っている最高の起業家と個人的に合う機会に恵まれ、YC での経験は非常に価値のあるものだったと Das 氏は付け加えた。

同氏はこう語る。

ですが YC に参加するのは本当に大変でした。申し込みの数は毎年増え続けていますから(2019年冬季の申し込みは1万件)。ありがたいことに、私たちは参加することができました。YC のパートナーからは多くのことを学びました。

グル・ゴビンド・シン・インドラプラスタ大学(デリー)の機械工学とオートメーションエンジニアリングの学位を持つ Das 氏はスタートアップ界の新人ではない。同氏は2009年に農村用途の車を作る Evomo というスタートアップを設立した。しかしながら、このスタートアップは2015年に運営を終えた。

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ですが、超低コストのトラックを作るという経験のすべては、より良い機械を作る手助けとなっていますし、Orangewood を始めたときは役に立ちました。全般的に言って、スタートアップとは発展中の科学のようなものです。今までになかったものを作れば、上手くいかないところが分かります。私たちは以前のベンチャーで失敗した経験があるので、今はミスが少ないのです。

アジアにおけるロボティクス業界について言えば、産業界全体におけるロボットの人気はあるべきレベルに達していないと Das 氏は述べる。ちょうど60年代のコンピュータのように、ロボットは高価で、扱うには訓練を受けた専門家がまだ必要とされているのだ。

ロボットに関しては、アジアは中国が先導していくつかの先進国と同じように上手くやっています。インドは採用という点では遅く、まだここでロボットを展開し使用するのは費用がかかります。中小企業の多くはさらなる自動化に向かって動かなければ時代に取り残されるという自覚はあります。ですが、インドの多くの中小企業にとって資本へのアクセスにはまだ問題があります。弊社はこれを、まずは家具業界から変えたいと考えています。とは言っても、インドは実験の場としては素晴らしく、今では技術開発が容易になりました。

インドで経験豊かなハードウェアの人材を見つけることが困難であるのは Das 氏も認めるところである。

しかしながら弊社は、恐れずに限界を押し上げるような素晴らしいチームを持つという幸運に恵まれています。チームメンバーの多くは新卒者で、弊社の成長と共に楽しそうに新たなスキルを学んでいます。

YC に加えていくつかのファンドやエンジェル投資家も Orangewood に投資しており、同社は間もなく次のラウンドで資金調達を行う。

ここまでジェットコースターに乗っていたような感じです。自分が作ったものが人類の機能に多大なインパクトを与えるという考えそのものが素晴らしいものです。

彼はこうまとめた。

【via e27】 @E27co

【原文】

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