年商は100億円規模?「Asana」にみるタスク管理ツールの可能性

by Takuya Tsuchiya Takuya Tsuchiya on 2019.2.17

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ピックアップ:Asana Lands $50M Series E

ニュースサマリー:チームタスク管理サービス「Asana」が昨年11月末にシリーズEラウンドで5,000万ドルを調達している。各チームに合わせてタスク管理のレイアウトを選べるほか、カレンダーやチャット機能も用意。Chromeとの連携も可能。導入企業に「Uber」「Airbnb」「NASA」が挙げられる。ヨーロッパへの拡大を図るため、EUにデータセンターを開設する。

話題のポイント:チームでプロジェクトやタスクを共有するのにクラウドツールを採用する例が増えてきました。古くはイントラネットなどでセキュリティ重視の傾向が強かったですが、昨今のギグワーカーや副業といった働き方の変化、そもそものクラウドセキュリティの向上などで、こういったオープンなサービスの採用が進んでいる感があります。

中でもAsanaは2008年創設の老舗で、チームタスクの管理SaaSとしては先駆者と言っていいでしょう。Facebookの共同創業者、Dustin Moskovitz氏と、元FacebookのプログラマーJustin Rosenstein氏が共同創業した会社です。

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リスト形式のシンプルなタスク管理ツールで、組織はプロジェクトや事業計画などを入れ込み、進捗管理ができるようになっています。現在はカンバン形式やツリーマップなどのインターフェースも追加されており、各タスクにコメントやファイル添付なども可能です。立ち上げから時間が経っていることもあってこなれたサービスになっています。

2018年時点で6言語、195カ国に展開しており、数百万のMAUがあるそうです。利用している企業にはUber、Airbnb、Disneyなどのリーディングを含む顧客が並びます。

昨年11月に実施した調達ラウンドが6回目で、150億ドルの企業価値で5000万ドルの調達に成功しています。これまでの累計調達額は2億1300万ドルです。

ちなみに2009年に実施したエンジェルラウンドでは伝説の投資家ロン・コンウェイ氏やペイパルマフィアのピーター・ティール氏、Facebook初代CEOのショーン・パーカー氏などを含む多くの著名エンジェルから120万ドルを調達しています。期待値の高さがよくわかるラウンドですね。

ユーザー数の推移も公表していて、キレイなグラフを描いています。このあたりはシリアルアントレプレナーならではといった感じです。

<有料ユーザー数の推移>

  • 2015年9月:1万
  • 2016年3月:1.3万
  • 2017年2月:2万
  • 2018年1月:3.5万
  • 2018年9月:5万(※YoYの成長率は90%)

売上高予測としては2017年度で年間6000万〜9000万ドルという数字が出ていますので、直近の成長率を考えると2018年度では1億ドルを伺う状況かもしれません。

市場としてはレッドオーシャンで、競合としてはWrike、Clarizen、JIRA、Basecamp、その他様々なツールあり、世界2500万ユーザーを抱えるTrelloも競合に入ります。日本国内でもBacklogやJootoなど単一サービスのSaaSは当然ながら、ERPや統合型クラウドサービスの機能も競合に当たることになるでしょう。

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