福岡を拠点とするシード向けベンチャーキャピタルである F Ventures は16日、福岡市内で5回目となる学生向け起業啓蒙イベント「TORYUMON」を開催した。イベント終盤に開かれたピッチコンペティションでは8社が登壇、運転代行サービスを最適化する仕組みを提案した「代行 POOL」が優勝した。 以下、入賞チームを中心に紹介する。 【最優秀賞】【Monex Ventures 賞】代行 POOL …
福岡を拠点とするシード向けベンチャーキャピタルである F Ventures は16日、福岡市内で5回目となる学生向け起業啓蒙イベント「TORYUMON」を開催した。イベント終盤に開かれたピッチコンペティションでは8社が登壇、運転代行サービスを最適化する仕組みを提案した「代行 POOL」が優勝した。
以下、入賞チームを中心に紹介する。
【最優秀賞】【Monex Ventures 賞】代行 POOL
<副賞>
東京のスタートアップイベントに参加できる権
運転代行事業者は、日本でも最も多いのが沖縄県、二番目に多いのが福岡県だ。運転代行では、お客の車の後ろを事業者の車が追走し、最低2人1組で行動するのが一般的な方法。代行 POOL では、1台の車が複数の運転代行運転手を送迎することで運用を効率化する。独自アルゴリズムにより、最も効率的なルートで運転手のアサイン、運転完了後のピックアップを実現。沖縄で実証実験を行い、待ち時間が1時間から10分に短縮できるメドがついているとのこと。
CES 2019 の後は、今年何が紹介されていたか、テクノロジーがどこに向かおうとしているかを話し合うのに良い時期だ。我々は京都で開催された Monozukuri Hub Meetup に日本のスタートアップと投資家を招き、彼らがラスベガスから持ち帰ったものを共有し、その体験を話し合うセッションを開いた。
毎年あらゆる企業が CES に集まり、それまで取り組んできて消費者へのローンチを控えた素晴らしい製品を紹介している。150カ国から4,500社18万人が集まるこの巨大イベントは、世界のテクノロジー産業の中心地であり、そこでは新しい製品ビジョンや未来のコンセプトデザインが紹介され、新しいテクノロジーが直面する機会について、より深い議論が展開されている。今回、我々は日本の起業家や投資家に、最も有望なトレンドについての洞察を共有し、CES 2019 での体験をまとめてくれるようお願いした。
満席となったミートアップは、Makers Boot Camp CEO の牧野成将氏の歓迎スピーチで幕を開けた。牧野氏は聴衆に挨拶し、ハードウェアスタートアップ育成の重要性を強調した。牧野氏はトークをまとめた後、イベントでライブでプレゼンテーションを描くグラフィックレコーダーの久保田麻美氏にマイクを渡した。グラフィックレコーディングは、ライブイベントでもたらされた主要なアイデアを把握する上でクリエイティブな方法であり、そうして生まれたアイデアを記憶に残るものへと変えてくれる。こうしたビジュアルレコーディングが一体となることで、最も魅力的かつ興味深い方法でストーリーを届けることができる。
Empath CSO 山崎はずむ氏
Empath のチームが音声分析 AI の構築を始めたのは2017年、それから1年以内に Orange Fab Asia や Google のアクセラレーションプログラムに選ばれ、8つもの国際ピッチ大会で優勝するとは考えてもいなかった。東京拠点の同社は、人間が話すスピード、音程(トーンやピッチ)の分析を元に、音声からリアルタイムで人間の感情を認識できる感情認識プログラムを開発している。山崎氏はプレゼンテーションで、不安などの感情を AI 技術で検出可能であることを披露した。この技術は、すでに40カ国以上の顧客に届けられている。
Teplo の共同創業者である河野辺和典氏
Teplo の共同創業者である河野辺和典氏は CES 2019 を訪問し、ユーザがスマートフォンで茶を淹れる際のパラメータを設定できるスマートティーボトルの新バージョンを披露した。バブソン大学 MBA の卒業生が率いるこの東京拠点のスタートアップは、気分に合わせてお茶を淹れる温度や時間を自動化・制御・モニタできる新しい体験を提供する。
政府主導プログラム「J-Startup」のもと CES に参加した同社は、CES 2019 Innovation Awards を受賞した。河野辺氏は、今年最大のテックイベントでの価値の引き出し方についてティップスを共有し、CES に参加する際の費用について話してくれた。
木製スマートディスプレイの mui が CES 2019 Innovation Awards を受賞した理由はわかりやすい。この滑らかな木製品は、タッチセンサーやワイヤレスセンサーを内蔵した IoT デバイスで、温度、ボイスメールメッセージ、Google 検索結果を表示する。mui CEO の大木和典氏は、スタートアップが CES に参加する理由として、多くのネットワーキング機会とメディア取材を上げた。今年、mui は多くのメディア露出を獲得し、BBC、The Verge など主要メディアチャネルに取り上げられた。
CES は消費者産業の売り手と買い手のためのイベントである、投資家などの将来トレンドを評価しようとする人々にとっては、その目印を提供する。木村美都氏は、イノベーティブな製品群を垣間見るため、また、Makers Boot Camp の投資先であるスマートショッピングと Teplo を支援すべく、はるばる日本から CES に参加した。
彼の観察によれば、CES 2019 のホットトレンドの一つとして、睡眠をモニタしたり拡張したりするテクノロジーが浮上しているようだ。参加者では、フランスのテックスタートアップが Eureka Park で他を圧倒していたと強調した。
Forbes によれば、Eureka Park にはフランスのスタートアップ315社が参加、その後、アメリカの293社、韓国の107社と続いた。
Hack Jpn の CEO 戸村光氏
最後のスピーカーは、インターンを希望する日本の学生をシリコンバレースタートアップとつなぐプラットフォーム Hack Jpn の CEO 戸村光氏が務めた。彼は、CES 2019 のトレンドについて、豊富なレポートの中で発見した内容を紹介し、聴衆に貴重な洞察を提供した。
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話題のポイント:以下は、2017年におけるGoogle Play Storeにおけるアプリランキングです。Hootsuite, We are Social, Similarwebなどの情報を元にMessenger Peopleが導き出した、各国で最も利用されているメッセージングアプリを色別に表したものになります。
ただ、同社CEO、Pavel Durov氏のコメントに「We have true privacy and unlimited space for everyone(あらゆる方々に真のプライバシーを提供する)」とあるように、メッセージングに対する安定性はもちろん、プライバシーに関する重要性、選択肢が求められていることが予想できそうです。