Zillow、北米でAI搭載の3D住宅内見アプリ「3D Home」をローンチ

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3D Home
Image credit: Zillow

住宅購入検討者が物件を見学する場合、従来は最有力候補物件まで足を運び各部屋を丹念に写真で記録する必要があるが、Zillow はこのプロセスを何とかして21世紀の形へと変えたいと考えている。この目的に向け、ワシントン州のシアトルを拠点とする同不動産データベース会社は4月22日、AI搭載のiOSアプリ「3D Home」のデビューを発表した(編注:日本の iTunes AppStore からはダウンロード不可)。住宅購入検討者は、同アプリで物件を360度の写真やホームツアーで確認することができる。

同サービスは4月第3週からアメリカおよびカナダで利用できるが、1年あまり前に何千件もの 3D ツアーが作成され閲覧されたパイロットプログラムがローンチされている。早い段階からパートナーを組んでいる Berkshire Hathaway HomeServices Georgia Properties は600件を超える物件のスキャンデータをキャプチャ(記録)している。

Zillow の製品開発ディレクターを務める Josh Weisberg 氏は次のように語っている。

3D ホームツアーを提供し、売り手や仲介業者がデータをキャプチャしどんな物件にも追加できるように、しかも無料でできるようにしたことは、…不動産取引を顧客にとってよりシームレスでオンデマンドなエクスペリエンスにしようという私たちの取り組みにおいて非常に画期的な出来事です。

3D ツアーは、コストが高くキャプチャプロセスに非常に時間がかかるという理由で、これまではハイエンドの住宅や高級住宅に限られたものでした。今では、3D Home を利用することで、没入感あるエクスペリエンスを速く、簡単に、そして無料で不動産物件に追加できます。これはすべてのプライスポイントにおける買い手と売り手に利益をもたらすものです。

Weisberg 氏によると、3D Home では、iPhone のカメラや、リコーの360度カメラ THETA V や THETA Z1 といった互換性のある外部カメラを使い画像をキャプチャする。モーション検出アルゴリズムが誘導する画面上のアイコンが写真をいつどこで撮影するかをユーザに指示し、家全体のキャプチャが終了すると、コンピュータビジョンモデルが露出レベルを調整し、各部屋を「もっともよく表現している」サムネイル画像を選択し、3D ウォークスルーをつなぎ合わせる。

処理されたツアーはダッシュボード「My 3D Home」に追加され、ここで編集したりプライベート共有したり、あるいは不動産物件に直接追加したりできる。Zillow によると、わずか20分で作成でき、またパイロットプログラム中は 3D ツアーに対応した物件の方が対応していないものよりも購入検討者を引きつけていたという。

3D Home のパイロットプログラムにおける別のパートナーである Century 21 Heritage のジェネラルマネージャーを務める Eryn Richardson 氏は次のように語った。

物件をオンラインで宣伝するための最高のテクノロジーを仲介業者が顧客に提供する方法が、またひとつZillowによって提供されたというわけです。

Zillow の 3D Home ツアーは、Century 21 と Zillow が素晴らしい住宅購入エクスペリエンスを顧客に提供しようと全力を尽くしていることを示す、大変優れた事例です。

Zillow によると、同社のモバイル版不動産アプリは各カテゴリでもっとも人気が高く、同社は Trulia、Redfin、Homesnap、Realtor.com といったライバル企業の一歩先を行こうと AI への投資をますます増やしているという。Zillow が2006年に導入した評価基準 Zestimate は、750万件の統計モデルや機械学習モデルを使用して何百ものデータ要素を分析し、全米に広がる1億1,000万件の不動産物件の査定を自動化する(Zillow によると、現在の全国のエラーレートは4%以下だという)。また、最近 AI を活用し内装やアメニティといった個人的な基準を把握する検索・推薦ツール「Personalized Sort」を導入している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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