酪農・畜産向けIoT開発のファームノートHD、スパークス・グループなどから約8.5億円を資金調達——累計調達額は約26億円に

SHARE:
上:牛向けウェアラブル端末「Farmnote Color」
Credit:Farmnote

酪農・畜産向け IoT ソリューションを提供するファームノートホールディングス(ファームノートHD)は17日、直近のラウンドで約8.5億円を調達したと明らかにした。このラウンドに参加したのは、スパークス・グループ、共立ホールディングス(動物の薬大手である共立製薬の持株会社)、マイナビ、SMBC ベンチャーキャピタル、大分ベンチャーキャピタル。今回の調達を受けて、同社の累計調達合計は約26億円となる。これは同社にとって、昨年11月に実施した4億円の調達に続くものだ。

ファームノート HD は、子会社のファームノートを通じて、クラウド牛群管理システム「Farmnote」の拡販・機能強化し、「Internet of Animals」を実現する牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」を開発・事業展開を行なってきた。現在のユーザ数は4,000生産者、契約頭数38万頭(日本全体の飼養頭数の10%に相当)。

今回調達した資金を使って、AI(人工知能)開発による製品・サービスの機能拡充、体制強化、研究開発の推進、新規事業の立ち上げを行うとしている。

ファームノートは2013年11月に設立、経済産業省の助成制度「サポーティングインダストリー (ものづくり基盤技術) 」を活用し、2014年6月から酪農・畜産を効率化するセンサーデバイスやクラウドシステムの開発の取り組んできた。2014年9月にに札幌で開催された「全国 Startup Day」では、開発着手からまもないにもかかわらずグランプリを取得、2014年12月には京都で開催された Infinity Ventures Summit 2014 Fall の LaunchPad で3位を獲得している。

via PR TIMES

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する