ドローン配達のサービス化目指す「Manna」が300万ドルを調達

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Image Credit : Manna

ピックアップDrone delivery startup Manna boosts seed funding ahead of launch in Ireland

ニュースサマリー:アイスランドを拠点に、欧米展開を目指すドローン・デリバリー・スタートアップ「Manna」がシードラウンドにて、物流特化のベンチャー・キャピタルDynamo VCより300万ドルを調達した。同社の累計調達額は520万ドルに上った。

Mannaは自社事業をB2B向け”Drone Delivery as a Service”と称し、レストランやオンライン・デリバリープラットフォームに対し、オンデマンドで全自動ドローンを貸し出すサービスを提供する。2020年初旬に欧米市場にてサービス立ち上げを目指しており、本調達資金はそのための開発準備に投下される見込みである。

話題のポイント:Mannaのドローン・デリバリーの特徴は以下2つ。1つ目に、ドローンは雨などの悪天候にも対応し、しっかりとデリバリー業務を達成できる性能を持っている点。2つ目に、上空約150m以上には上昇できないように設計されているため、飛行機の類には分類されないこと。

最初のフード・デリバリー実験飛行は、アイルランドの田舎や郊外などの地域にて行われる予定。同社ウェブサイトから、Mannaのドローンが実際に飛行している動画を見ることができます。

上述した通り、最初の稼働はレストランチェーンかオンラインのフード・デリバリー・プラットフォームを通して実施される予定であり、田舎地域の場合、圧倒的に速く・低コストで配達が行なわれるといいます。同社はアイルランドのフードデリバリー・プラットフォーム「Flipdish」と既に提携済みです。

創業者兼CEOであり、シリアル・アントレプレナーであるBobby Healys氏は、TechCrunchに対し以下のようにコメントしています。

我々は現在、ドローンによって促進される第5産業革命の頂点にいます。Mannaの目標は、飲料水と同じくらいにドローンを供給し、普及させることにあります。ドローンは、 二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、人命を救い、雇用を創出することにも寄与するでしょう。

ドローン・デリバリーは世界中で実験・普及が試みられ、特にAmazonなどの大手Eコマース企業らが取り組んでいることで有名です。Mannaは小規模なスタートアップですが、ローンチ時期はもう目と鼻の先です。今後上記競合らに対し、どのような技術的優位性・拡大戦略で対抗していくのかに注目が集まります。

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