
「Fortnite(フォートナイト)」を販売するEpic Gamesは8月6日、評価額173億米ドルで17億,8000万米ドルの資金調達ラウンドを発表した。同社によると、この資金にはソニーが先月発表した2億5,000万米ドルの投資や、従業員株主からの二次購入などが含まれているという。
Epic Gamesは3億5,000万人の登録プレイヤーを擁するFortniteの開発・販売元だ。また、ゲームエンジン(最近では映画やテレビ番組の制作に使われることが多くなっている)「Unreal Engine」も開発している。
その他の投資家には、Baillie Gifford、Black Rockが管理・運用するファンド、Fidelity Management & Research Company、Lightspeed Venture Partners、Ontario Teachers’ Pension Plan Board、T. Rowe Price Associatesが管理・運用するファンド、David Tepper氏が含まれている。
既存投資家のKKRとSmash Venturesは2018年にも投資している。Endeavor(米国のタレントエージェンシー)は保有株式の一部を売却する予定だと報じられたが、Epic Gamesはこれについてコメントを控えている。
7月、Epic Gamesはソニーが170億米ドルのポストマネー評価で1.4%の株式を購入したと述べた。同社は8月6日、CEOのTim Sweeney氏が引き続き株式を管理すること、普通株式のみ保有することを発表している。

Image Credit: Dean Takahashi
Sweeney氏は声明で次のように述べた。
金融界のリーダーたちのサポートを得ることで、リアルタイム3Dテクノロジー、数億人をつなぐサービス、および公正なビジネスモデルを提供するデジタルストアフロントを活用した新たなエコシステムを構築する取り組みを加速させることができます。 Epicファミリーの一員として迎えられたことを嬉しく思います。
2019年、Epic Gamesは収益が42億米ドル、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)が7億3,000万米ドルと報告した。 2020年の収益は50億米ドル、EBITDAは10億米ドルになると予測されている。
情報筋によると、パンデミックによって4月だけでもFortniteの収益は4億米ドルあったそうだ。Fortnite Battle Royaleは4月だけで32億時間プレイされたと同社は述べている。また、FortniteではTravis Scott氏のバーチャルライブに2,700万人もの人々が参加し、大きな注目を集めた。
同社の2018年の収益は56億米ドルだった。同社はその大部分をEpic Games Storeへ投資し、FortniteとUnreal Engineのスタッフの拡大といくつかの買収を行った。
※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳です
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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