gojek、インドネシアでの決済事業拡大に向け上場銀行Bank Jagoに出資

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Image credit: gojek

gojek は18日、インドネシアでの金融包摂(Financial Inclusion)の加速を目的とした戦略的提携の一環として、インドネシアの上場テック系銀行 Bank Jago に出資したことを発表した。

これにより、gojek は Bank Jago の株式22%を保有することになる。その他の詳細は明らかにされていない。Metamorfosis Ekosistem Indonesia と Wealth Track Technology(WTT)は、両社で Bank Jago の株式51%を保有し続けることになる。

(編注:Jago の株価から計算した時価総額を元にすると、gojek の出資金額は650〜700億円相当と推定される。)

gojek 共同 CEO の Andre Soelistyo 氏は次のようにコメントしている。

Jago との提携は、ユーザの日常的な摩擦を減らし、テクノロジーを通じて生活を向上させるという当社の取り組みにおける最新のマイルストーンとなる。これは当社の戦略の重要な部分であり、長期的な事業の成長と持続可能性を支えるものとなるだろう。

Jago の技術をベースにしたバンキングソリューションは、gojek のエコシステムを強化し、大衆市場向けのバンキングサービスへのアクセスを容易にし、インドネシアの金融包摂を加速させるという共通のビジョンをサポートする。

1992年に設立された PT Bank Jago Tbk(以前は、PT Bank Artos Indonesia)は、インドネシアの中小企業、消費者、大衆市場セグメントのためのデジタルバンキングサービスを提供する革新的なテック系銀行だ。2019年、gojek の投資家 Patrick Walujo 氏が WTT を通じて Bank Jago に出資した際に同銀行は注目を集めた。この投資により、gojek が Bank Jago に投資するのではないかとの憶測が飛び交ったが、その後、gojek は否定した。

Bank Jago 頭取の Kharim Siregar 氏は次のようにコメントしている。

Bank Jago のようなテック系銀行と gojek のようなスーパーアプリとの戦略的なコラボレーションは、インドネシアと東南アジアでは初の試みであり、我々はデジタル経済の成長を促進する新しい方法であると信じている。

オープン API で設計された銀行として、我々は複数のデジタルエコシステムと協力して、より多くの人々にリーチし、デジタル金融ソリューションを通じて何百万人もの人々の財政を強化するという願望を推進していく。

【via e27】 @E27co

【原文】

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