在庫管理SaaS「ロジクラ」運営、STRIVEや三井住友海上キャピタルらから3.6億円を調達——ECフルフィルメントを強化

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ロジクラの皆さん
Image credit: Logikura

<11日18時15分更新> 調達額に含まれるデットの調達先を訂正。

クラウド在庫管理 SaaS「ロジクラ」を運営するロジクラが、直近のラウンドで3.6億円を調達したことが明らかになった。このラウンドに参加したのは STRIVE と三井住友海上キャピタルで、調達金額には三井住友海上キャピタル日本政策金融公庫からの融資が含まれる。今回ラウンドは2017年6月のシード調達(推定調達額は数百万円程度)、2017年12月に実施したプレシリーズ A ラウンドでの5,000万円の調達、2020年に実施した1.2億円の調達に続くものだ。

ロジクラは2016年8月、福岡出身の長浜佑樹氏が設立(当時の社名は New Revo.)。起業当初は食品・日用品の即日配送アプリを運営していたがピボットし、在庫管理 SaaS「ロジクラ(当初の名前は、「Zaicos(ザイコス)」や「NR クラウド在庫管理」)をローンチした。ロジクラを使うと、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷までの全ての物流オペレーションを一元管理し、倉庫業務を効率化することができる。

ロジクラは昨秋から「3PL(third-party logistics)パートナープログラム」を開始。倉庫探しに困っている EC 事業者向けにパートナー倉庫の無料マッチングを行い、これまでに全国100拠点以上の倉庫事業者と連携し、物流ニーズにマッチした支援を通販事業者に提供しているという。先月末には佐川グローバルロジスティクスと業務提携、東京・南砂の次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」を活用した国内最速・最大級の EC フルフィルメントサービス「XTORM」を共同で開始した。

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コロナ禍で商品小売のオンラインシフトが進み、物流のニーズは大きく変化しつつある。そんな中で、EC 事業者にロジスティクス側が提供できる機能がフルフィルメントサービスだ。フルフィルメントと言えば「フルフィルメント by Amazon(FBA)」が有名だが、ロジクラが顧客としているのは、主に BASE、STORES、Shopify などで自前で EC 店舗を運営している事業者だ。XTORM を使えば、こういった自前 EC 事業者が FBA のようなサービスを受けることが可能になる。

XTORM では、お客さんから注文が入ると、ロボットに指示が伝わり自動で出荷が可能。Amazon を使っていない D2C スタートアップなどにも使ってもらうことができる。在庫さえあれば、自動的に出荷作業が進むので、60サイズまでなら1日最大で5,000点、1ヶ月で最大15万点の出荷を裁くことができる。今夏以降、関東圏では、未明2時までに入った注文を朝9時までに届けるサービスも可能になる。(長浜氏)

XTORM は特に Shopify を使って商品を販売する事業者をメインターゲットに据えているようだ。現在は、ロジクラを通じて XTORM に注文が伝わる仕組みだが、ゆくゆくは XTORM のアプリを開発し、Shopify 連携可能なアプリとして公開することも検討している模様。今回調達した資金は、そうした機能強化に使われるものと見られる。

今年3月にニューヨーク証取に上場した韓国の EC 大手 Coupang(쿠팡)は、ソウル首都圏を中心に、深夜0時までに入った注文を翌朝7時までに届けるサービスで Amazon にまさる UX を提供している。XTORM を使えば、日本でも同じようなスピード配達の提供が可能になる。楽天は日本郵便と物流領域における戦略的提携を行い、先週、JP 楽天ロジスティクスを設立した。ヤマト運輸は EC 向け新配送サービス「EAZY」を開始している。

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